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【MOVIEブログ】自分が生きる場所はここしかない

10日間のお祭りが終わった。
東京国際映画祭に来てくれたお客様には一人一人にお礼を言いたいくらいの感謝。ありがとうございました。

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映画祭会場の定点日替わり写真。毎日映画のポスターが変わっていて、楽しかった。右下の最終日はTIFFポスターのみの連貼り(c)2020 TIFF
映画祭会場の定点日替わり写真。毎日映画のポスターが変わっていて、楽しかった。右下の最終日はTIFFポスターのみの連貼り(c)2020 TIFF 全 1 枚
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10日間のお祭りが終わった。
東京国際映画祭に来てくれたお客様には一人一人にお礼を言いたいくらいの感謝。ありがとうございました。

昨日は無事に開催できたことで半分は成功と言ったものの、残り半分に関しては、今年はやっぱりできなかったことも多く、反省点もある。去年と同じで終わったその瞬間から、あぁ早くまた来年やりたい! と思ったけど、その半分は今年やりたくてもできなかったことへの悔しさ。楽しかったぁ、またやりたい、でもちょっと悔しい、もっとやりたい。そんな感じ。

でも、やっぱり思うのは、映画好きにとってこんなに楽しくて面白くて、かつ意義のある仕事はないんじゃないかということ。世界中の話題作やここでしか観られない隠れた名作、監督キャストも来るメジャー作品、日本の才能溢れる意欲作、過去の伝説など本当に多種多様な映画に触れられて、映画に関する色んな議論を交わし、映画人同士の交流が育まれ、また新たな映画の可能性が生まれる。そして、そこで自分が頑張ることでそういう映画の可能性が広がるわけで、とても文字では書ききれないけど、これは本当にありがたく、本当に素晴らしいことだと思う。映画ってやっぱり素晴らしい。

今年唯一の賞「観客賞」は『私をくいとめて』に決まった。

受賞会見に大九明子監督と主演ののんさんが出てきて、本当に嬉しそうにその感想を語ってくれたことが今年の映画祭を象徴している気がした。コロナがある中でもしっかりと対策を敷いた上で映画館でリアルに映画祭を開催したことに映画人はみなさん喜んでくれた。やってよかった。映画祭の最後の最後でそう思えた自分がいた。会見の中で「のんさんにとって映画とは?」との質問に対して、のんさんは「自分が生きる場所はここしかないと覚悟を決めた」と答えていた。僕ものんさんとは全然違うレイヤーだとしても、この素晴らしき映画という世界で生きていきたい。

さて、今日から来年に向けて何をやろうかな?

《text:Yusuke Kikuchi》

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