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本作では、大人として、そして父親としての自覚も曖昧な主人公たすくを演じた仲野さん。最後のシーンを撮り終わり、スタッフから一言を求められると、「何から言えば良いんだろうなぁ…寂しいんですけど…」と少し言葉に詰まりながら話し始め、まずはスタッフと撮影に協力した男鹿の人たちへ感謝を述べる。
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そして「以前佐藤監督と一緒に中編の作品を撮っていて、その時から監督は『次はナマハゲの映画がやりたい』とずっと言っていて」と無事迎えたクランクアップを噛み締めつつ、「昔の佐藤監督は、どこか頼りなくて、話が長くて、演出が細かくて、という印象だったんですけど、数年ぶりに再会して、本当に話が長くて、演出が細かくて(笑)」と佐藤快磨監督について冗談交じりに話すと、スタッフも大爆笑。ラストでは力強く「ただ、とっても頼りになりました!」とも語っている。
本作は、佐藤監督が秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品。第68回サン・セバスティアン国際映画祭 オフィシャルコンペティション部門 最優秀撮影賞受賞、第56回シカゴ国際映画祭 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門正式出品など、海外でも注目を集めている。
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『泣く子はいねぇが』は11月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。