本作は、全国新聞初の外国人記者として東京のアンダーグラウンドを駆け巡った著者ジェイク・エーデルスタインの原作「トウキョウ・バイス アメリカ人記者の警察回り体験記」の設定を基としたフィクションドラマ。新人が最初に受け持つ仕事、警察担当の記者として“外国人”というアウトサイダーの立場をも逆手にとり、東京の裏社会に接し、スキャンダルをつかんでいく――。
ドラマの撮影が東京都内で行われることから、先日11月12日には、人気TVシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」(84~89)の製作や、監督賞ほかアカデミー賞7部門にノミネートされた『インサイダー』、『ヒート』『コラテラル』といった作品で知られるマン監督と、アカデミー賞受賞のジョン・レッシャー(エグゼクティブ・プロデューサー)、マン監督作品に参加するのは8作目となるジャニス・ポーリー(ロケーション・スーパーバイザー)らが都庁を表敬訪問。
小池百合子東京都知事と面会し、「素晴らしいシューティングができるよう、東京都としても様々なお手伝いをしたい」とバックアップを約束された。ハリウッドの超大作ドラマシリーズが日本で撮影されるとあって、早くも話題となっている。
アメリカでは映像配信サービス「HBO Max」で2021年中に配信予定、日本ではハリウッドとの初の共同制作ドラマシリーズを手掛け、日本国内の全権利を持つWOWOWが独占放送する。
第1話を手掛けるのはマン監督で、今週より東京都内で撮影開始。出演キャストには『ベイビー・ドライバー』でゴールデン・グローブ賞にノミネート、スティーヴン・スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』に主演するアンセル・エルゴート。日本からは渡辺謙や菊地凛子らの参加が決定している。
マイケル・マン監督 コメント
WOWOWはこれまでも素晴らしいサポートをしてくれており、WOWOWが日本でこの作品を独占放送することになってとても嬉しく思っています。
私たちは90年代終わりの大都会東京の本当の姿を浮き彫りにした作品を作りたいと思っているので、日本の皆さまにそういった部分も楽しんでもらえることを期待しています。
アンセル・エルゴート コメント
「TOKYO VICE」が日本で放送されることが決まってとても嬉しいです。
東京は個人的にも大好きな都市の一つだったので、ここで撮影できることはすでに素晴らしい経験となっています。
また、東京という都市も作品の中で重要な役割を演じているので、この作品を日本の皆さまに見ていただくことが待ちきれません!
ストーリー
日本の大学を卒業し、日本式の新卒就職活動を経て大手新聞社に外国人として就職した主人公が警察担当となり、そこで出会った裏社会とも不思議な関係性を持つ刑事と絆を深めていく。その刑事との家族ぐるみの付き合いや関係性を通じて、日本特有の文化や、日本の企業独特の組織構造を経験する。
一方で外国人という特性も生かしながらネタをつかみ、捜査協力を行ううちに、様々なアンダーグラウンドの世界へと巻き込まれる。新聞記者としての特ダネへのこだわり、日本の新聞社の文化、裏社会との取引、警察官でありながら捜査情報を流す者、それを取り巻くものたちが複雑に絡み合っていく……。
「TOKYO VICE」(原題)はWOWOWにて独占放送。