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【ドラマ編】「今ほど生きづらい世の中は無いと思うんです」
冒頭、長澤さんが演じるTVプロデューサー・吉澤の印象的なセリフから始まり、13年ぶりに出所した元殺人犯・三上正夫が社会で新たな一歩を踏み出す姿が映し出される。「一度人生のレールを外れた男が見た世界とはー?」そして最後に、長澤さんのナレーションが問いかけてくる。「あなたはこのラストに何を感じますか?」人生の大半を刑務所で過ごした男が見た「新たな世界」とは、すばらしき世界なのか? 観客それぞれの胸に突きつけてくるラストシーンに期待高まる映像だ。
【問題作編】「俺はとうに足を洗うてる!」
人生の大半を刑務所で過ごした男の怒号から始まる、もう1本の映像。社会のルールにとまどう元殺人犯・三上を番組のネタにしようと、テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤がすり寄るが…。
「人生のレールを外れた男が見た世界とはー?」笑顔で走る、泣き崩れる、怒り狂う、様々な感情を爆発させる三上の姿。人生の大半を刑務所で過ごした男に待ち受ける運命は再生か、再犯か。それとも…?
三上の密着映像に「もう最高じゃん!」と不敵な笑み
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豪華キャストが名を連ねる中で、仲野さんとともに三上を取材する“TVプロデューサー”という世間の代表を演じる長澤さん。
2000年のデビュー以来、シリアスからコメディまで作品ごとに見事に色を変え、数々の話題作に出演。人気主演ドラマの映画化『コンフィデンスマンJP プリンセス編』ほか、『MOTHER マザー』では一筋縄ではいかない母親役を演じ、日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞を受賞。いま最も輝き、その勢いから目が離せない女優のひとりだ。
長澤さん演じるTVプロデューサーの吉澤は、若手テレビマンの津乃田に刑務所の受刑者の経歴を事細かに記した台帳「身分帳」を送り、13年ぶりに出所した三上(役所さん)という人物をテレビ番組のネタとして取材するよう焚きつける。乗り気ではなかった津乃田は言われるがままに三上に近づき取材を敢行。三上の密着映像を目にするなり、「もう最高じゃん!」と不敵な笑みを浮かべる。
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三上と対面するや、本音と建前を使い分け、言葉巧みに三上をそそのかそうとする。そんな場面で吉澤が津乃田へ放つ“口撃”はなんとも痛烈で、傍観していた私たち観客も思わずハッとさせられる――。
長澤まさみ「求められているものが、どんどん明確になっていくのが楽しい」
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吉澤というキャラクターについて、西川監督と衣装合わせの際に人柄や仕事に向かう姿勢などを話したという長澤さん。西川組や役所さんの芝居に対する姿勢に触れ、「常に緊張感があり、コツコツと積み重ねる仕事だと改めて思った」「求められているものが、どんどん明確になっていくのが楽しかった」と現場をふり返る。
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「台本はのめりこむようにあっという間に読んでしまいました、時代の流れと共に変わっていく人間の感覚について考えさせられましたね。(出所したばかりの三上は)時代錯誤な人に感じられるけど、そういう時が経ったことに気付いていない人はじつは世の中には沢山いると思います。最後はふしぎと心が温かい気持ちになる作品です」と作品について語った。
西川作品の男性は「どこか欠点があって、完璧でない」
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また、役所さん演じる三上について、長澤さんは「三上はどこか愛らしくて可愛らしい一面があるので、(観客は)感情移入していけると思います。過激なシーンもあるんですけど、それがクスクス笑えるシーンになるんです。お芝居を重ねるうちに三上の別の顔をもっともっと観たいと思っていました。西川監督の作品に出てくる男性たちは、どこか欠点があって、完璧でない部分が人間らしさにつながっていると思います」と語っている。
一見、吉澤というキャラクターは利益のためなら三上の思いなど厭わない下世話さや冷徹さが前面に出ていくのだが、実は彼女の放つ言葉には社会の不寛容や憤りに問題点を感じ、この世の中に一石を投じてやる、という確固たる信念も垣間見える。吉澤のセリフの端々にはテレビマンとしての誇りも感じさせるのだ。
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吉澤がただのヒールではおさまらないのは、長澤さんの演技力の賜物にほかならない。真っ直ぐにしか生きられない三上とは真逆の、スキルも強みも自覚しながら世間を冷静に見つめ、強くしなやかな女性を演じる長澤さん。初めての西川組参加でまた新たな一面を見せてくれることだろう。
『すばらしき世界』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。
人生の大半を刑務所で過ごした男の怒号から始まる、もう1本の映像。社会のルールにとまどう元殺人犯・三上を番組のネタにしようと、テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤がすり寄るが…。
「人生のレールを外れた男が見た世界とはー?」笑顔で走る、泣き崩れる、怒り狂う、様々な感情を爆発させる三上の姿。人生の大半を刑務所で過ごした男に待ち受ける運命は再生か、再犯か。それとも…?
三上の密着映像に「もう最高じゃん!」と不敵な笑み
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豪華キャストが名を連ねる中で、仲野さんとともに三上を取材する“TVプロデューサー”という世間の代表を演じる長澤さん。
2000年のデビュー以来、シリアスからコメディまで作品ごとに見事に色を変え、数々の話題作に出演。人気主演ドラマの映画化『コンフィデンスマンJP プリンセス編』ほか、『MOTHER マザー』では一筋縄ではいかない母親役を演じ、日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞を受賞。いま最も輝き、その勢いから目が離せない女優のひとりだ。
長澤さん演じるTVプロデューサーの吉澤は、若手テレビマンの津乃田に刑務所の受刑者の経歴を事細かに記した台帳「身分帳」を送り、13年ぶりに出所した三上(役所さん)という人物をテレビ番組のネタとして取材するよう焚きつける。乗り気ではなかった津乃田は言われるがままに三上に近づき取材を敢行。三上の密着映像を目にするなり、「もう最高じゃん!」と不敵な笑みを浮かべる。
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三上と対面するや、本音と建前を使い分け、言葉巧みに三上をそそのかそうとする。そんな場面で吉澤が津乃田へ放つ“口撃”はなんとも痛烈で、傍観していた私たち観客も思わずハッとさせられる――。
長澤まさみ「求められているものが、どんどん明確になっていくのが楽しい」
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吉澤というキャラクターについて、西川監督と衣装合わせの際に人柄や仕事に向かう姿勢などを話したという長澤さん。西川組や役所さんの芝居に対する姿勢に触れ、「常に緊張感があり、コツコツと積み重ねる仕事だと改めて思った」「求められているものが、どんどん明確になっていくのが楽しかった」と現場をふり返る。
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「台本はのめりこむようにあっという間に読んでしまいました、時代の流れと共に変わっていく人間の感覚について考えさせられましたね。(出所したばかりの三上は)時代錯誤な人に感じられるけど、そういう時が経ったことに気付いていない人はじつは世の中には沢山いると思います。最後はふしぎと心が温かい気持ちになる作品です」と作品について語った。
西川作品の男性は「どこか欠点があって、完璧でない」
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また、役所さん演じる三上について、長澤さんは「三上はどこか愛らしくて可愛らしい一面があるので、(観客は)感情移入していけると思います。過激なシーンもあるんですけど、それがクスクス笑えるシーンになるんです。お芝居を重ねるうちに三上の別の顔をもっともっと観たいと思っていました。西川監督の作品に出てくる男性たちは、どこか欠点があって、完璧でない部分が人間らしさにつながっていると思います」と語っている。
一見、吉澤というキャラクターは利益のためなら三上の思いなど厭わない下世話さや冷徹さが前面に出ていくのだが、実は彼女の放つ言葉には社会の不寛容や憤りに問題点を感じ、この世の中に一石を投じてやる、という確固たる信念も垣間見える。吉澤のセリフの端々にはテレビマンとしての誇りも感じさせるのだ。
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吉澤がただのヒールではおさまらないのは、長澤さんの演技力の賜物にほかならない。真っ直ぐにしか生きられない三上とは真逆の、スキルも強みも自覚しながら世間を冷静に見つめ、強くしなやかな女性を演じる長澤さん。初めての西川組参加でまた新たな一面を見せてくれることだろう。
『すばらしき世界』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。
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吉澤というキャラクターについて、西川監督と衣装合わせの際に人柄や仕事に向かう姿勢などを話したという長澤さん。西川組や役所さんの芝居に対する姿勢に触れ、「常に緊張感があり、コツコツと積み重ねる仕事だと改めて思った」「求められているものが、どんどん明確になっていくのが楽しかった」と現場をふり返る。
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「台本はのめりこむようにあっという間に読んでしまいました、時代の流れと共に変わっていく人間の感覚について考えさせられましたね。(出所したばかりの三上は)時代錯誤な人に感じられるけど、そういう時が経ったことに気付いていない人はじつは世の中には沢山いると思います。最後はふしぎと心が温かい気持ちになる作品です」と作品について語った。