中国で興行収入70億円超えを突破した『白蛇:縁起』(2019)の制作スタジオ「追光動画」が4年の月日を費やして製作した本作。
“ナタ”とは、中国神話「封神演義」に登場し、3000年以上前の世界で絶大な権力を持つ一族・東海龍王の息子・三太子に歯向い死闘を繰り広げ、勝利したほどの強い魔力を持つ7歳の少年神のこと。しかし、息子を殺され激怒した東海龍王が「町の百姓たちの命が惜しければ、自らの死で罪を償え」と卑怯な脅しを行い、ナタは百姓たちを守るため自ら命を絶つ。
このことから、中国人にとっては“定められた運命に屈することなく、権力にも負けない不屈の精神を持っている少年神”として親しまれる一方、わがままで自由人な一面もあり、パンク精神を持ち合わせている少年の象徴としても知られる。
ナタを題材にした映画といえば『ナタ~魔童降臨~』(2019)の興行収入が780億円を超えるなど、中国人から愛されている神。本作ではそんなナタが「現代に生きていたら?」という考えをベースに、東洋の美学とナタが持つ反骨精神の“パンク要素”を融合させると共に、「追光動画」が持つ最新の3DCG技術で2021年の幕開けにふさわしいナタを描いた。

中国人ならだれもが知っている古代の伝説と近未来感をも感じさせる現代を融合させたことで、これまでにはない新たな神話リメイクが完成。3DCGアニメーション映画史上最高峰の視覚効果や、壮絶で手に汗握るバイクチェイスと戦闘バトルシーン、斬新で壮大なストーリー展開には、すでに2021年の春節映画No.1と言われており、国内のSNSでは映画関連話題閲覧数が7.8億回を記録。ニュースが出るたびにWeiboやBiliBiliでもトレンド上位にランクインするなど現在話題沸騰中の超大作アニメーション映画となっている。