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この度到着したのは、モーゼス(トビー)とミラ(エリザ)の両親が初めて対面するシーン。ミラはこの直前に、モーゼスに髪をばっさりと切ってもらっており、娘の突然の変化とモーゼスの言動に驚くショッキングなシチュエーションにもかかわらず、食卓を囲み平然と交わされる会話のギャップがどこかユーモラス。
『湯を沸かすほどの熱い愛』や、『ショート・ターム』『キッズ・オールライト』など、シリアスなテーマをコメディタッチで描いている作品を参考にしたという監督のシャノン・マーフィは、「こうした作品は、コメディに分類されながらも、趣味のいいやさしい情緒性が作品全体を貫いています。感傷とは対照的な感情と、作品テーマに対して通り一遍ではない、さわやかな解釈があります」と分析する。
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また、原作となった演劇の戯曲家でもあるリタ・カルネジェイスが担当した脚本について「リタは、日常のシーンや関係性を、変わった角度から切り出す特別な目を持っています」と称賛している。
モーゼスの見た目や態度に不快感を隠せないながらも、平気な素振りで会話を交わすミラの両親だったが、彼の年齢が娘より7つ年上だと分かると、母親(エシー・デイヴィス)は思わず「卒倒しそうだけど平気」とひと言。10代の娘の初めての恋に動揺しながらも精一杯冷静に振舞おうとする様子、テンポよく進む会話が独特の世界観を形づくっている。
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『ベイビーティース』は2月19日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開。