2020年、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選ばれ、第45回トロント国際映画祭で「ようやく観ることができる!」と観客の熱気が最高潮に高まり、賞賛を集めた話題作。
注目のキャストには、映画界の中心的存在と称えられるアカデミー賞女優ケイト・ウィンスレットと、すでにアカデミー賞4度のノミネートを誇るシアーシャ・ローナンが初共演。
大英博物館に展示されるほどの大発見をしながらも、女性であることから世に忘れられた古生物学者メアリーと、裕福な化石収集家の妻シャーロットという、ともに孤独を抱えた女性を演じる2人が織りなすラブストーリーと演技合戦に注目が集まっている。

1840年代を舞台に、歴史に埋もれながらも自分を貫いた実在の古生物学者メアリーにスポットライトを当て物語を紡いだのは、長編デビュー作『ゴッズ・オウン・カントリー』でその繊細な手腕を高く評価されたフランシス・リー監督。
本作は彼の長編2作目。ケイトとシアーシャという最高峰のキャスティング(全て監督の第1希望)であり、プロデューサーは『英国王のスピーチ』『SHAME -シェイム-』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のイアン・カニングが担当している。
予告編では、大英博物館に自身が掘り出した化石が飾られながらも日が当たらない生活をおくるメアリーと、体が弱く夫に邪険にされるシャーロットの出会い、境遇の異なる2人が化石を通じて惹かれ合い変わっていく姿が美しい映像と叙情的な音楽にのせて語られる。
メアリーとシャーロット、魂の奥でつながるような深い孤独と、誰かに自分の真価を見つけてほしいという切なる願いを持つ彼女たち。2020年の話題作『燃ゆる女の肖像』に続き、現代を生きる女性たちの道しるべともなり得る必見の1本となっている。
『アンモナイトの目覚め』は4月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。