長瀬さん演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退、久々に再会した兄妹や“後妻業”ヘルパーらとバトルの繰り広げる“濃すぎる家族”の王道ホームドラマ。
長瀬さんが観山寿一を、西田さんが寿一の父・寿三郎を、戸田さんが寿三郎と結婚しようとするヘルパー・志田さくらを、桐谷さんが寿三郎の芸養子となった観山寿限無を、永山絢斗が観山家の次男で弁護士の観山踊介を、江口のりこが観山家の長女で進学塾講師の長田舞を、井之脇海が寿一の後輩レスラー・プリティ原を、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が舞の1人息子・長田大州を、荒川良々がケアマネージャーの末広涼一を、平岩紙が寿一の別れた妻・ユカを、秋山竜次が舞の夫でラッパーのO.S.Dを、三宅弘城、羽村仁成(ジャニーズJr.)、長州力らも出演。
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※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
寿一はさくらに借りた10万円を返すためリングに上がる。一方、自宅に1人になった寿三郎は廊下で転び病院へ運ばれてしまう。退院後、自分とさくらには時間がないことを痛感したとエンディングノートを作る寿三郎。そのなかに二重線で消された“家族旅行”という文字を見た寿一は、その夢を叶るべく、“スーパー世阿弥マシーン”としてプロレスに本格復帰する。が、その試合を試合会場前にたまたま居合わせた寿三郎とさくらが観戦することになり…というのが今回のストーリー。
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また今回のエピソードではさくらがの生い立ちも明かされたのだが、そのシーンが“能”で再現されるという趣向。さくらの母が次々とろくでもない男と付き合い、彼らに暴力を振るわれ、極貧のなか金銭感覚が研ぎ澄まされていった過程が、江口さん、道枝さんらによる能でつづられていく。
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「回想シーンを能でやるのドラマ史上初だろうな」「能が挟まるの斬新すぎる」「斬新だし、ありそうでなかった」など、この演出に絶賛の声多数。
またプロレス復帰した寿一のプロレスシーンにも大きな反響が。能の稽古で体幹が鍛えられた寿一は圧倒的な強さを見せるのだが、本作に「さんたまプロレス」のレスラー役で出演している翔太もツイートしているように、本作のプロレスシーンはすべて長瀬さん本人によるもの。
これだけは一人でも多くの人に知って欲しい。スーパー世阿弥マシーンのプロレスシーンは全て長瀬さん本人です。#俺の家の話
— 翔太 (@shota0810) February 5, 2021
「プロレスシーンがスタントなしの長瀬の演技とは鳥肌立った」「プロレスのフライング技で後ろ側から撮ったやつは完全に別の人だと思ってた」「こんな技までできるのかと本当にビックリ」「飛ぶシーンは違うだろーと思ってた。肉体改造からプロレスからすげーな」など、長瀬さんのレスラーぶりにも感嘆の声が数多く寄せられている。