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マシュー・マコノヒーが演じる主人公・ムーンドッグは、かつては天才詩人ともてはやされたが、いまや酒と女に溺れ、才能をムダにしたホームレスという設定。ある事件をきっかけに無一文となり、クレイジーな仲間たち(演じるのはスヌープ・ドッグ、ザック・エフロン、マーティン・ローレンス、ジミー・バフェットら)にときに頼りながら、新たな詩を書くための旅に出る。
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だが、従来のロードムービーとは大きく異なるのは、主人公が旅に出ても“まったく成長しない”“一度も反省しない”という点。
主人公の本音は「人は皆、自分の内面を見つめる余裕がなくなってしまう。人生は山あり谷あり。俺はどんな時も自分に素直に、人生を楽しみたいだけ」というもの。
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映画をいち早く鑑賞した、37年来の仲であるイラストレーターのみうらじゅんと映画評論家・町山智浩は1時間あまりのトークを行い、その結果、副題が「まじめに不真面目」に決定。
2人は主人公ムーンドッグは根が真面目で、実は細かいことを気にしてしまう性格だからこそ、照れ隠しでふざけたキャラクターを演じていると指摘。「実はまじめに不真面目を貫くって大変なんだよね」と意見が一致し、この邦題が生まれたという。
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別の邦題候補として、みうらさんは、主人公が詩人(ポエマー)であり、ヒッピーでもあることから、ポエマーとヒッピーを掛け合わせた造語“ポエッピー”を編み出し『ハッピー・ヒッピー・ポエッピー』という案を提案。町山さんは、浮世離れした主人公を「渚の解脱マン」と名付けていた。2人の邦題が入った2種のチラシは、映画館のチラシラックに設置されるという。
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今回解禁となったポスタービジュアルは、アカデミー賞怪優マコノヒー演じる元・天才詩人ムーンドッグが、毎日どんちゃん騒ぎのパーティをしているハウスボートの上で、満面の笑みを浮かべる場面が切り取られた。キャッチコピーには、劇中の印象的なセリフ「Fun is a Fucking Gun」とその意訳「楽しんで生きるのは、闘いだ」を採用。トランプ前大統領の誕生がきっかけで本作の構想を思いついたというコリン監督が、本作に込めたメッセージともなっている。
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『ビーチ・バム まじめに不真面目』は4月30日(金)よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて順次公開。