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そんな世界中から愛され、根強いファンも多い作品には一体どんな魅力があるのか? これまでにアカデミー賞を受賞したアニメーション映画の名作をふり返りながら、誕生から80周年を迎え、ついに実写の世界へ飛び出した『トムとジェリー』の魅力にも迫った。
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『千と千尋の神隠し』(スタジオジブリ/2001年)
10歳の少女・千尋は、両親と地方都市に引っ越す途中、異世界に迷い込む。そこでは人間は、魔女・湯婆婆が経営する神さまのための銭湯で働かない限り、ブタや石炭に変身させられてしまうのだった。ブタになった両親を助けようと、千尋は“千”としてそこで働きはじめる。果たして、千尋は名前を取り戻し、両親と共に元の世界に帰ることはできるのか…?

宮崎駿監督のもと作画監督の安藤雅司、美術監督の武重洋二、音楽の久石譲など、“宮崎アニメ”の常連が結集。第52回ベルリン国際映画祭ではアニメーション作品として初の金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞でも長編アニメーション賞を受賞。国内興行収入は316億円となり、今年まで約19年もの間、日本国内の歴代興行収入1位に君臨してきた。
懐かしさや異国情緒あふれる煌びやかな風景、慣れない環境下で両親を助けるため奮闘する“千”=千尋の姿に、世界中が勇気をもらい涙したスタジオジブリの傑作。
『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(アードマン/2006年)
町の住人は畑の野菜を荒らしまわるウサギたちに頭を悩ませていた。年に一度の“巨大野菜コンテスト”を目前に控え、害虫駆除隊のウォレスとグルミットは大忙し。彼らは畑で大量のウサギを捕まえるが、心優しいウォレスは殺せずに野菜嫌いにさせる実験を試みる。だが実験は失敗し、さらなる大事件を引き起こしてしまう。ウォレスとグルミットは町の野菜を守りきることができるのか?
これまで数本の短編・中編映画が製作されていたクレイアニメ作品「ウォレスとグルミット」シリーズ初の長編映画であり、製作には5年半もの月日が費やされた。第33回アニー賞全10部門及び第78回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。CGアニメにはない独特の質感や、シュールなストーリーが人気を博し、世界中に熱狂的なファンも多い。
愛犬グルミットの表情の豊かさが愛らしく、気づけばその世界観に引き込まれてしまうこと必至。「トムとジェリー」のようなコメディタッチな展開や、少しとぼけた主人公としっかり者の愛犬コンビというキャラクターの可愛さも魅力!
『リメンバー・ミー』(ディズニー・ピクサー/2017年)
天才的なギターの才能を持つ少年ミゲルはミュージシャンを夢見ているが、過去の悲しい出来事が原因で、彼の一族は代々、音楽を禁じられていた。ある日ミゲルは、憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスの霊廟に飾られていたギターを手にしたことをきっかけに“死者の国”へと迷いこんでしまう。ミゲルはそこで出会った陽気で孤独なガイコツのヘクターに協力してもらい、元の世界へ戻る方法を探るが……。
メキシコの祝日「死者の日」を題材に、ミゲルの冒険や家族をめぐる重大な秘密と強い絆を、つい口ずさんでしまいたくなる音楽とともに描き、ピクサー屈指の“泣ける作品”として話題になった。物語の鍵を握る劇中歌「リメンバー・ミー」の作詞・作曲を、『アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を手掛けたクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが担当。第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞および主題歌賞を受賞し、日本でも興行収入50億円を超える大ヒットを記録。
『トムとジェリー』(ワーナー・ブラザース/2021年)
とあるニューヨークの一流ホテルで、世界中が注目するセレブカップルの「世紀のウエディングパーティー」が行われることに。ホテル中が準備に追われる中で、あのいたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきて大騒ぎ! 新人スタッフのケイラは急遽“ネズミ対策”で猫のトムをボーイとして雇うも、“ふたり”はニューヨーク中を巻き込んだ壮絶な追いかけっこを繰り広げ、さらにはある陰謀に巻き込まれウエディングパーティーを台無しにしてしまう。そのせいでクビになったケイラを助けるため、そして新郎新婦のため、“ふたり”はタッグを組むことになるが――。
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ケイラ役のクロエ・グレース・モレッツほか、『アントマン』シリーズのマイケル・ペーニャ、『デッドプール2』のロブ・ディレイニー、『ハングオーバー!』シリーズのケン・チョンらが共演。『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』のティム・ストーリーがメガホンをとった。
1940年の誕生から80周年を迎える「トムとジェリー」初の実写映画化で、アニメーションで描かれるトムとジェリーのキャラクターデザインの可愛さはそのままに実写映像と融合。さらに豪華俳優陣と織りなす、お茶目な“ふたり”の掛け合いは必見。これまで命がけでケンカしてきた「トムジェリ」が、今度は命がけで手を組むことに。そして、まさかの心揺さぶる展開が待ち受ける。
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こうした名作アニメーション作品には、アニメーションならではの表現方法や個性の光るキャラクター、観る者の琴線に触れるようなストーリー展開など、ファンの心を掴んで離さない魅力に溢れている。様々なジャンルやテーマのアニメーション映画の中から、お気に入りの作品を見つけてみては?
『トムとジェリー』は3月19日(金)より全国にて公開。