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母娘の再生を支えたシーアの楽曲使用シーン到着『サンドラの小さな家』

『サンドラの小さな家』から、シーア(Sia)の2曲が流れる本編シーンが特別に公開、企画・脚本・主演クレア・ダンが曲についてコメントを寄せた。

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『サンドラの小さな家』(C)Element Pictures, Herself Film Productions, Fis Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British FilmInstitute 2020
『サンドラの小さな家』(C)Element Pictures, Herself Film Productions, Fis Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British FilmInstitute 2020 全 8 枚
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アイルランドの新鋭クレア・ダンが企画・脚本・主演を務め、『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイドが監督を務めた『サンドラの小さな家』。夫のDVから逃れたシングルマザーが2人の娘たちのために再起していく物語では、その音楽も注目されている。この度、シーア(Sia)の2曲が流れる本編シーンが特別に公開された。

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アイルランドを代表するロックバンド「クランベリーズ(The Cranberries)」の「Dreams」(92)や、アメリカの人気バンド「ザ・キラーズ(The Killers)の「Run For Cover」(17)などのロックナンバーに加え、「シン・リジィ」や「メタリカ」などがカバーしているアイルランド民謡「Whiskey in the Jar」、アイルランドの小説家ジェイムズ・ジョイスの「ダブリン市民」に登場することで有名なバラードでクレア自ら歌いあげる「オーグリムの乙女」と、バラエティに飛んだ楽曲が使用されている本作。

最も印象的なのは、シーアの大ヒット曲「シャンデリア」(14)とデヴィッド・ゲッタがシーアをフィーチャリングした「Titanium」(11)が流れるシーン。


映画の冒頭、主人公サンドラは「シャンデリア」を娘2人と歌いながら踊る。母娘の仲睦まじさと絆が一瞬にして分かる名シーン。クレアにシーアの曲をチョイスした理由を尋ねると、「脚本の初稿段階から、シーアの曲をイメージしていました。特に娘たちと一緒に歌う最初のシーン、『シャンデリア』がかかるあのシーンですが、古い脚本では、サンドラが持っているiPodの中に、彼女を助けてくれるアンセム(応援歌)的な楽曲が入っていて、その中にシーアの曲が含まれているイメージでした」と語る。

「決定稿にその部分はないんですが、サンドラがサバイブするために聴く曲としてシーアをイメージしていました。例えばお掃除をしているときもシーアの曲を聴いている、そういうキャラクター像です」と、当初からシーアの力強い曲が本作の重要な要素だったことを明かす。

『サンドラの小さな家』(C)Element Pictures, Herself Film Productions, Fis Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British FilmInstitute 2020
「シャンデリア」はシーアが薬物とアルコール依存症に苦しんでいた時期に作った曲と言われる。“私はこれからも生きていく”と、夫からのDVに苦しむサンドラが自分を励ますように歌っていると、曲は突然夫のガリーに止められ、目を覆いたくなるような壮絶な暴力シーンへと続く。

「『シャンデリア』は、何かに対して愛を持ちつつも、すごく大きな怒りを表現している曲だと私は感じていました。愛と怒りを重ね合わせて一日一日を生き延びていっている。でも決して被害者じゃない、サバイバーなんです。それはサンドラにぴったりでした」。

やがて、サンドラはセルフビルドで娘たちと暮らす家を建てようと思いつき、手を差し伸べてくれた仲間たちと家づくりを始める。素人ばかりの集団がコツコツと家を建てていくシーンでほぼフルコーラスで流れるのが「Titanium」だ。

『サンドラの小さな家』(C)Element Pictures, Herself Film Productions, Fis Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British FilmInstitute 2020
“私は倒れない、チタンのように強いから”という意味の歌詞は周囲からの優しさと自分自身の力で強くなっていく、まさにサンドラのテーマソング。


「シーアの曲にサンドラが助けられ、エネルギーを与えられています。彼女の世界が、まるで戦争の前線のような状態であっても、子供たちと安全でいられる場所があって、子供たちと共に聴く音楽であり、それを象徴する意味合いを持った曲としてイメージしていました」と語るクレアは、最後に「サンドラは人生を変えるために自分自身のヒーローになろうとしています。希望が欲しい人、人は立ち直れると信じたい人は是非見てください」と力強いメッセージをくれた。

『サンドラの小さな家』(C)Element Pictures, Herself Film Productions, Fis Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British FilmInstitute 2020
『サンドラの小さな家』はは4月2日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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