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今回の特別先行試写会は、ダウン症の理解と普及を目的に活動する「NPO法人アクセプションズ」協力のもと行われ、ダウン症の子どもをもつ親や家族が来場し、上映後には本作で主演を務めたカロリーナとオンラインで繋ぎ、ティーチインを実施。
カロリーナは、劇中のダフネ同様に普段からスーパーマーケットで働いている。その一方で、自伝本の執筆や講演活動も活発に行っており、SNS上でカロリーナを見出したフェデリコ・ボンディ監督が彼女を主役に抜擢し、今作の出演に至った。
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「私が本のプレゼンテーションをしているYouTubeの動画をボンディ監督が見つけて、Facebook経由で友達申請をしてくれたのが最初のコンタクトでした。でも彼のことをまったく知らなかったので、その申請を拒否しちゃったんです(笑)」と、出演の経緯について語るカロリーナ。
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その後、ボンディ監督の熱意で出演を快諾したが、演技未経験のカロリーナがどのように撮影に臨んだかについては、「セリフは全部決まっていたわけではないんです。そもそも私は脚本を渡されておらず、なにも読んでいない状態でした」と驚きの事実を披露。「毎日撮影現場に行ってから、今日はどんなシーンを撮影するのか説明を受けて、その後、なるべく自然なリアクションを引き出してもらいながら撮影が進みました。とても楽しく、いい経験になりました」と撮影時の思い出を明かした。
インクルーシブ教育のイタリアで「楽しい学校生活を送ってきたと自負」
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本作『わたしはダフネ』が製作されたイタリアは、1970年代から障がいの有無にかかわらず全ての児童生徒が普通学級で共に学ぶことを保障する「インクルーシブ教育」を推進してきた国。本作でも、主人公ダフネの職場仲間や旅の途中で出会う人々の描き方からその影響が垣間見える。
インクルーシブ教育についてカロリーナは、「楽しい学校生活を送ってきたと自負しています。先生たちもとても協力的でしたし、何よりも同級生たちがすごく力になってくれて、自分に何ができるのか探ることができました」と発言。
続けて、ダウン症や障がいのある人が、その人らしさを失わずに社会で活躍するためには何が必要か問われると、「社会が彼らをそのまま受け入れることが、まず一番大事なことだと思います。誰かを排除しようとか、そういうことではなく、彼らをインクルージョン(包括)することです。学校や仕事などの日々の暮らしの中で、社会に参画していくことも大切なことだと思います」と話した。
カロリーナのママも登場「“スペシャルな子”だと思っています」
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そして、ティーチインの途中でカロリーナのお母さんがサプライズ登壇するという展開に。「娘が生まれたときには、本を執筆したり、映画に出演したりするなんてまったく想像していませんでした。素晴らしい人生を歩んでくれて嬉しいです。そして、この映画が日本で上映されることも、とても誇りに思います。今日来てくださっているご家族やそのお子さんたちが、本作から何か得るものがあるといいなと思います」と挨拶した。
また、子育ての時に大事にしていたことについて問われると、「ダウン症だからということはあまり気にせずに、ほかの子たちと同じような子どもであると考えて育てました。いわゆる“ハンディキャップ”をもっているということは、彼女自身が成長するなかで自ずと気づいていったと思います」と話し、続けて「私は、娘のことを“スペシャルな子”だと思っています。なかなか知られていませんが、ダウン症のある子どもたちは、たくさんのものをもっているんです。そこを強調したいです」と笑顔で語った。
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最後にカロリーナは、「こうしてみなさんとお話しできることをとても誇りに思います。とても幸せな時間でした。この作品が日本に届いたということにとても感動していますし、状況が許せばぜひ足を運びたいと思っています」と挨拶。「最後に申し上げたいのが、“自分自身を失わずに、常に自分らしくあることが大事”ということです。それが私のメッセージです」と力強い言葉を送り、温かい拍手の中でティーチインは締めくくられた。
『わたしはダフネ』は7月3日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。
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そして、ティーチインの途中でカロリーナのお母さんがサプライズ登壇するという展開に。「娘が生まれたときには、本を執筆したり、映画に出演したりするなんてまったく想像していませんでした。素晴らしい人生を歩んでくれて嬉しいです。そして、この映画が日本で上映されることも、とても誇りに思います。今日来てくださっているご家族やそのお子さんたちが、本作から何か得るものがあるといいなと思います」と挨拶した。
また、子育ての時に大事にしていたことについて問われると、「ダウン症だからということはあまり気にせずに、ほかの子たちと同じような子どもであると考えて育てました。いわゆる“ハンディキャップ”をもっているということは、彼女自身が成長するなかで自ずと気づいていったと思います」と話し、続けて「私は、娘のことを“スペシャルな子”だと思っています。なかなか知られていませんが、ダウン症のある子どもたちは、たくさんのものをもっているんです。そこを強調したいです」と笑顔で語った。
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最後にカロリーナは、「こうしてみなさんとお話しできることをとても誇りに思います。とても幸せな時間でした。この作品が日本に届いたということにとても感動していますし、状況が許せばぜひ足を運びたいと思っています」と挨拶。「最後に申し上げたいのが、“自分自身を失わずに、常に自分らしくあることが大事”ということです。それが私のメッセージです」と力強い言葉を送り、温かい拍手の中でティーチインは締めくくられた。
『わたしはダフネ』は7月3日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。