ゴッサム・インディペンデント映画賞(通称ゴッサム賞)が、演技部門の性別の区分けを廃止することを発表した。これまでは「男優賞」と「女優賞」に分かれていたが、今年から「主演賞」と「助演賞」になるという。
創設した当時から性別で分けていない「ブレイクスルー・アクター賞」に関しては、より、ジェンダーニュートラルな単語を用いた「ブレイクスルー・パフォーマー賞」に名称が変更される。
ゴッサム賞を主催する「ゴッサム・フィルム&メディア・インスティチュート」の事務局長ジェフリー・シャープは、「性別を分けることなく演技を称賛するという新しいモデルについて、楽しみにしています。近年、こうした(テーマの)話し合いを始めることを手助けしてくれた方々に感謝します。ゴッサム賞がさらに包括的に、平等に、芸術的な素晴らしさをサポートし続けることも楽しみです」とコメントしている。
映画ファンは今回の変更について、「ノミネートを受ける俳優が、より白人男性に偏るのでは?」「結局、女性のチャンスが奪われてしまう」などと、これまで抱えてきた映画業界の問題がさらに悪い方向へ進むと指摘し、心配する声を上げている。
今年のゴッサム賞のノミネーションは10月21日に発表され、授賞式は11月29日に開催される。