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岡田将生「何か凄いことが起きている」『ドライブ・マイ・カー』チームがカンヌ受賞後初集結

映画『ドライブ・マイ・カー』プレミア上映イベントに、カンヌ国際映画祭受賞後初めて主演の西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいかと濱口竜介監督が集結。

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『ドライブ・マイ・カー』プレミア上映イベント(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
『ドライブ・マイ・カー』プレミア上映イベント(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会 全 16 枚
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村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』プレミア上映イベントが8月12日(木)都内劇場にて行われ、カンヌ国際映画祭受賞後初めて主演の西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいかと濱口監督が集結、受賞についての喜びを語り合い、岡田さんの誕生日をサプライズで祝福した。


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カンヌで見事4冠を獲得した一報を日本で聞いたときの感想を聞かれ、まず岡田さんは「嬉しかったですよ! 本当に嬉しくて、初めて西島さんにメールを送りました!」と西島さんと2人で喜びを分かち合っていたと告白、会場が和やかな笑いに包まれた。そして、「濱口監督は本当に凄い監督だと思っていたが世界でも認められこれからもっともっと名作を作っていく凄い監督になるのだと思っています」と監督に称賛の言葉を贈る西島さん。

脚本賞を受賞した感想を聞かれた濱口監督は「脚本というものは当然映画には映っていないものなので、役者さんの演技を通じて感じて頂けたものだと思う。役者さんの演技が素晴らしいものでなければ頂けなかったものだと思っています。作品を観て頂いた方には同意いただけると思います」と、出演した役者陣のすばらしさを称えた。

また、監督と共にカンヌに参加した三浦さんは「初めて大きいスクリーンで見ることができてよかった」と語り、同じく霧島さんは「海外の皆様の反応を見てきた。これから日本の皆様にも早く観て頂きたい」と語り、みんなで喜びを分かち合った。

西島秀俊も「今、凄いことが起こっている」…岡田将生の演技に注目集まる

そんなキャスト陣の起用のポイントについて聞かれた濱口監督は、「村上春樹さんの原作を映画化するというチャレンジングなことで、中でもキャスティングが特に重要だと感じていました。映画の中で膨らんだキャラクターもいるが、村上春樹さんの物語から与えてもらった一番大きなものはキャラクターだった。登場人物たちと精神的な類似がある方をずっと探していて、今回本当に素晴らしいキャスティングが出来ました」と役者陣の内面をみてキャスティングした秘話を語る。

一方、主人公・家福を演じる上で意識していたことを聞かれた西島さんは「本の中では主人公は心の中の言葉を語っていて、それが読者にも本当の事として伝わっているが、映画では同じようには心の中は語れない。でも主人公は感情を豊かにもっているので、濱口監督や共演者のみなさんと何度も脚本を読んだり、色々な作業を行う事で沢山の感情を中に詰めて本番に臨めた」と役作りのエピソードを披露した。

すでに映画を見終えた、映画評論家や海外レビューでも話題となっているのが、西島さんと岡田さんの車内での印象的な長回しシーン。岡田さんは「感情を豊かにすればするほど怖くなっていく自分がいて、それをすべて見つめてくれている西島さんがいて成立したシーンでした。今まで撮影してきた中でも忘れられない撮影で、死ぬまで頭の中で覚えていると思う」と、その凄まじいシーンをふり返る。同シーンで共演した西島さんは「今凄いことが起こっていると感じていた。あの演技は、岡田君の中でもベストなものだと思うし、個人的にも突出したシーンだと思う。何度観てもそう感じた」と言葉に力を込めて語った。

また、同シーンで専属ドライバーのみさき役として運転しながらその様子を聞いていた三浦さんは「今回、お芝居を音で聞いて感じているだけの事が撮影を通して多かったが、あのシーンは初めての感覚だった。一緒に空間を作っている感覚。台詞は無くても、私の目線や動きを足すだけで何か変えてしまうのではという感覚があった」と、注目の傑作シーンの裏側を語った。

岡田将生の誕生日を祝福!真っ赤なサーブを表現したフラワーケーキ登場

8月15日は、共演者から絶賛を贈られる岡田さんの32歳の誕生日。本作のチーム一同からのお祝いとして、劇中で登場する真っ赤な車サーブ900をお花で表現した、フラワーケーキがサプライズ登場し、会場は祝福の拍手に包まれた。「凄い! よく見るやつだ!」とサプライズに大喜びの岡田さんに、登壇者を代表して主演を務めた西島さんから、「前から良い俳俳優だと思っていたが、今回共演して本当にすごい演技を見せてもらえた。今後もどんどん凄い俳優になっていく姿を一ファンとして見続けて応援しています。お誕生日おめでとうございます!」とお祝いと賛辞の言葉が。

満面の笑みで、その言葉を受けた岡田さんは「今回自分自身でもびっくりするようなシーンが撮れて現実味がなくて、何か凄いことが起きていると思って撮影をしていた。今回を超える演技をこれからも死ぬまで、西島さんに見せていこうと思います!」とこれからの抱負を語った。

最後に、濱口監督は「本当に観る価値のあるものが映っている作品なのでそれを観にぜひ劇場に足を運んで頂きたい」と語り、西島さんは「今の時代にこそ観て頂きたい作品です。身近な人とコミュニケーションを取るきっかけになる作品になれたら嬉しい」とメッセージを贈っていた。

『ドライブ・マイ・カー』は8月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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