じっとりとした暑さを吹き飛ばすには、やっぱりホラー映画。特に今月は、『ミッドサマー』以来の衝撃と噂される作品や、スマッシュヒットしたシチュエーション・ホラーの続編、名匠M.ナイト・シャマランの待望の最新作など、見逃せない傑作が相次いで公開される。
3世代の女性たちを襲う…本年度No.1ホラー爆誕!?
『レリック -遺物-』
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『レリック -遺物-』はコロナ禍の2020年、全米で3週連続第1位を記録する大ヒットとなった、オーストラリアの日系女性監督ナタリー・エリカ・ジェームズのデビュー作。ホラー映画としては異例のゴッサム賞作品賞ノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビューTOP10入りなどの快挙を達成し、『ヘレディタリー/継承』『ババドック 暗闇の魔物』に続くマスターピースとして絶賛された。
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人里離れた森の中で暮らす老女エドナが突然姿を消し、娘のケイと孫のサムが駆けつけると、誰もいない家には彼女が認知症に苦しんでいた痕跡が至るところに見受けられた。やがて帰宅したエドナの様子はどこかおかしく、まるで別の何かに変貌してしまったかのよう。変わり果てたエドナと彼女の家に隠された秘密が、ケイとサムを恐怖の渦へと飲み込んでゆく…。
ここを見逃すな!
ナタリー・エリカ・ジェームズ監督が母の故郷・日本を久しぶりに訪れた際、認知症になった祖母の姿にショックを受けたことが出発点となった本作。祖母の失われゆく記憶や予告編に映る変わり果てた姿…。3世代の女性たちを襲う恐怖は我々日本人にとっても縁深いものとなるはず。
8月13日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。
あの最狂の盲目老人が再び…
R15+指定『ドント・ブリーズ2』
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悪霊もゾンビも登場せず、スプラッターホラーでもないのに「20年に1本の恐怖の作品!」と評され2週連続全米No.1を獲得、日本でもSNSで拡散されてロングランヒットを記録した『ドント・ブリーズ』(2016)。そのまさかの続編『ドント・ブリーズ2』が、“13日の金曜日”に日米同時公開される。
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郊外の古びた屋敷で、一人の少女を大切に育てている盲目の老人。彼は8年前、その家に押し入った強盗団を惨殺していた。ある日、謎の武装集団が老人の屋敷に静かに忍び込む。その目的は少女だった。暗闇の中、全てを知り尽くした屋敷内で全員の抹殺を試みるも、訓練された集団は老人を襲い、火を放つ。命からがら炎の中から逃げ出したが、そこに少女の姿はなく、彼は武装集団の後を追う…。その集団はなぜ少女を狙うのか、少女はいったい何者なのか。全ての真実を知ったとき、前作を超える衝撃に息が止まる――。
ここを見逃すな!
「Don't Breathe=息をするな」のタイトルの如く、研ぎ澄まされた聴覚で人のわずかな息づかいをキャッチ、最狂の戦闘スキルと残忍さ、異常なまでの執着心を持つ盲目の老人は今作でも健在。武装集団の男の鼻と口を接着剤でふさぐ、まさに“息ができない”シーンや、何かが折れる鈍い音、逃げる人物の頭部にハンマーを命中させるシーンなど、少女のために狂気が炸裂していく老人に震え上がる98分間となりそう。
8月13日(金)より全国にて公開。
“時間”がたつのを止められない…『オールド』
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7月23日(金)より全米で公開され、初登場No.1を記録した『オールド』。『シックス・センス』『サイン』『ヴィジット』『スプリット』など、数多くの作品で知られるM.ナイト・シャマラン監督が放つ最新作は、“時間”が異常な速さで過ぎてゆくビーチを舞台にしたサバイバルホラー。
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秘境のビーチに出かけたある家族。やがて、周囲に立て続けに奇妙なことが起こり始める。砂に埋もれた大量のスマートフォン、海に漂流し異常なスピードで腐敗が進む死体。子どもたちは急速に成長していく。さらに、このビーチから出ようとすると意識を失い、脱出できないことが判明。この場所に訪れた複数の家族はパニックに陥る。なぜ、このビーチでは“時間”が異常なスピードで加速し身体が老いていくのか? 彼らはこの場から逃げることはできるのか…?
ここを見逃すな!
シャマラン監督がコロナ禍でオーディションおよび撮影を行い、自ら1800万ドルもの製作費を捻出したという本作。キャストには、ガエル・ガルシア・ベルナルやヴィッキー・クリープス(『ファントム・スレッド』)をはじめ、『ジョジョ・ラビット』のトーマシン・マッケンジー、『ヘレディタリー/継承』のアレックス・ウルフ、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のエリザ・スカンレンら、期待の次世代キャストが集結している。
8月27日(金)より全国にて公開。