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日本社会で“ハーフ”と呼ばれる青年描く『WHOLE/ホール』「映画を通してこの問題に触れるべきだと」

日本生まれ、日本育ちの兄弟が監督、脚本・主演をそれぞれ務めた『WHOLE/ホール』からポスタービジュアル、場面写真と、主演の川添ウスマンのコメントが到着

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『WHOLE/ホール』ポスター(C)078
『WHOLE/ホール』ポスター(C)078 全 10 枚
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日本のメディアで活躍する「ハーフ」タレントとは裏腹に、「ハーフ」という言葉で自らのアイデンティティに戸惑い、苦しむ若者も存在する。日本生まれ、日本育ちの兄弟が監督、脚本・主演をそれぞれ務めた『WHOLE/ホール』が10月15日(金)より公開。ポスタービジュアル、場面写真と、主演の川添ウスマンからコメントが到着した。


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日頃から偏ったイメージに違和感を感じていた川添ビイラルとウスマンの兄弟が、日本で普通に暮らしているハーフを主人公にした映画を作ることを決意。知り合いの紹介で、同じく日本生まれ、日本育ちのサンディー海に出会い、主人公・春樹役に抜擢した。

純粋な目線で、どこにでも居る彼らの日々の生活を通して、アイデンティティーや日本社会に対する複雑な気持ちを誠実に描いた。多様性を目指す現在の日本社会に語りかける本作は、第14回大阪アジアン映画祭でJAPAN CUTS Awardスペシャル・メンションを受賞し、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTS及びソウル国際映画祭に正式出品されている。

「脚本を書こうと思ったのは、日本で暮らすハーフの経験を兄と色々話すなかで、ハーフをテーマにした映画で僕たちの心に刺さる作品はまだないように思ったのがきっかけです。そこで当事者であり、映画づくりをしている僕たちが、映画を通してこの問題に触れるべきだと考えました」とウスマンさん。

「脚本は特に10代後半の僕の経験をベースにしています。当時の僕は建設関係の仕事をしていたので、脚本制作時は尼崎と神戸でもう一度現場の仕事をし、当時を思い出しながら自分のルーツを再確認しに行きました」と振り返って語る。

そして、「この映画は僕にとってとてもパーソナルな作品です。脚本を書くにあたり、あらゆる感情を吐き出し、また自分探しをした作品です。映画を見に来てくださる方には、ぜひ寛大な気持ちでいてもらいたいですし、シンプルに映画を楽しんでもらいたいです」とメッセージを寄せている。

『WHOLE/ホール』は10月15日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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