松本まりか主演の東映・東映ビデオによる新たな映画フォーマットオリジナル配信作品『雨に叫べば』が、12月16日(木)よりAmazonプライムビデオにて配信が決定。本作のポスタービジュアルとともに、松本さんからのコメントが到着した。
本作は、『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を始め、各映画賞レースを席捲した内田英治監督の最新作。主演を務めるのは、ここ数年クオリティの高いドラマで精力的に活動し、各界から出演のオファーが引きも切らない松本まりか。理想の映画を撮影するために、現場スタッフに揉まれながら様々な困難にぶつかっていく新人監督役に挑んだ。

この度、解禁となったポスタービジュアルには、撮影機材が並ぶ映画の撮影現場に、松本さん演じる映画監督・花子が、睨みをきかせ、メガホンを握りしめ、ディレクターズチェアで足を組む姿が! そのふてぶてしいまでの眼光は、 俳優陣に向けられたものなのか、それとも我々観客に向けられたものなのか!? ただならぬ雰囲気が漂うビジュアルに仕上がっている。
「私の役はかつての内田監督自身だそうで。それはそれはとても面白い役でした」と松本さん。「新人で、女監督で、演出が意味不明で、ファッションが気に食わないからと、いじめられていじめられて。映画作りに関わる全ての者たちのプライドがぶつかり合うこの昭和の撮影現場には男尊女卑、年功序列、コンプラ的にギリギリの怒号も飛び交います」と明かし、「舞台裏でどういう風に映画を撮っているのか、映画スタッフたちはどんな会話をして、どんないで立ちなのか、撮影現場の裏側を見られるワクワク感で、ついつい前のめりになって観てしまうと思います。特筆すべきはキャスト陣のお芝居です。正直、たまらないです。すぐにその意味がわかると思います」と見どころを語った。

主演の松本さん扮する花子以外のキャストも個性派ぞろい。アメリカ帰りのキザなプロデューサー・井上役に内田映画常連の渋川清彦、常に現場に翻弄される制作プロデューサー橘役に高橋和也、特機部で主演・花子を温かく見守る金子役に濱田岳、芝居や映画に興味のないアイドル俳優・新二役に須賀健太、その新二にライバル心むき出しの若手俳優・ 和人役に矢本悠馬、ベテラン女優・楓役に大山真絵子、花子と同様、女性差別がある中で現場で奮闘するカメラ助手・よしえ役にモトーラ世理奈。ほか本田博太郎、大和田伸也、菅原大吉、相島一之などベテラン実力派俳優たちがスタッフに扮し、後半に進むに連れて勢いを増す“カオスなドラマ”を彩っていく。
ベテランのスタッフに囲まれ、数々のトラブルに見舞われていく中、主人公の監督・花子は自身の理想とする映画を撮影できるのか。驚愕のラストまで目が離せない、空前絶後のカオスなエンターテインメント作品といえそう。
また、本作は配信コンテンツながら、第58回台北金馬映画祭 Viva Cinema!(ビバ・シネマ!)部門にてワールドプレミア上映、第41回ハワイ国際映画祭Spotlight on Japan(スポットライト・オン・ジャパン)部門にて北米プレミア上映が決定。
前者は「映画についての映画」を集めた新設部門。パンデミックによって、人々の映画の観方・関わり方が変わるなかでも、映画がもたらす感動は変わらない。そんな映画へ敬意を捧げるべく創設。後者は毎年、新作日本映画の中から選りすぐりの作品を上映する人気部門。こうした国際映画祭の正式招待決定からも、内田監督と松本さんによるコンビへの注目度の高さが伺える。
『雨に叫べば』は12月16日(木)よりAmazonプライムビデオにて独占配信。