※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【試写会レビュー】満足度93%! 人間関係の描写の深さに魅了される『Our Friend/アワー・フレンド』

2015 年に「Esquire」誌に掲載され、全米雑誌大賞を受賞したエッセイを映画化した『Our Friend/アワー・フレンド』が、10月15日に劇場公開を迎える。シネマカフェでは、本作の魅力を3つの項目で紹介。ひと足先に試写会で本作に触れたユーザーの声もお届けする。

最新ニュース コラム
注目記事
PR
『Our Friend/アワー・フレンド』(C)BBP Friend, LLC – 2020
『Our Friend/アワー・フレンド』(C)BBP Friend, LLC – 2020 全 9 枚
拡大写真

2015 年に「Esquire」誌に掲載され、全米雑誌大賞を受賞したエッセイを映画化した『Our Friend/アワー・フレンド』が、10月15日に劇場公開を迎える。ジャーナリストとガンを患ってしまった妻、そしてふたりの親友の絆を温かなタッチで描く、感動のヒューマンドラマだ。シネマカフェでは、本作の魅力を3つの項目で紹介。ひと足先に試写会で本作に触れたユーザーの声もお届けする。


心の揺れ動きを、
慈愛に満ちたまなざしで見つめた一作


ジャーナリストのマット(ケイシー・アフレック)と舞台女優の妻ニコル(ダコタ・ジョンソン)、2 人の親友・デイン(ジェイソン・シーゲル)。どんなときも支え合ってきた3人の元に、最大の試練が降りかかる。ニコルが末期ガンの宣告を受けてしまったのだ。妻の介護と幼い娘たちの子育てで疲弊しきったマットを見過ごせず、住み込みのサポートを買って出るデイン。2年もの闘病生活の果てに、彼らが見出したものとは――。映画は、過酷な運命と対峙する3人の心の揺れ動きを、慈愛に満ちたまなざしで見つめていく。

篤実な演出で本作に味わい深さをもたらしたのは、ドキュメンタリー映画『BLACKFISH(原題)』で英国アカデミー賞候補に選出されたガブリエラ・カウパースウェイト監督。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のオスカー俳優ケイシー・アフレック、『フィフティ・シェイズ』シリーズや『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』のダコタ・ジョンソン、『ザ・マペッツ』の脚本・製作総指揮・主演を務めたジェイソン・シーゲルといった幅広いジャンルで活躍するキャストたちの演技のハーモニーも見逃せない。


友人と気軽に会えない時期だからこそ、
3人の特別な絆に胸を揺さぶられる


親友が苦境に立たされたとき、ここまで自分のすべてを投げうって支えられるだろうか? そして、誰かをこんなにも信頼して、心を開くことができるだろうか? 『Our Friend/アワー・フレンド』を観ていると、3人の特別な絆に心が洗われるような想いになるはずだ。

本作は、時系列をシャッフルさせていく構成で3人の出会いから現在に至るまでを描いており、ニコルとマットの夫婦仲に亀裂が入ってしまった際には、デインが親友として仲を取り持ち、デインが人生に迷ったときには、ニコルとマットが居場所を作って包み込むといった風に、3人が支え合って人生の苦楽をシェアしながら歩んできた道のりを映し出す。いわゆる「重くてつらく、悲しい闘病もの」の映画とは大きく異なっているのだ。前者が孤独に重きを置いたものだとするなら、本作はその逆。理解者がいることの美しさ、独りではない幸福を繊細につづっていく。

ようやく新規感染者数が減少傾向に入ってきたが、コロナ禍に入って1年半以上もの間、友人や知人、大切な人になかなか会えない状況が続いていることだろう。そんな苦境を経験した我々だからこそ、そうした存在のありがたみは人一倍痛感しているはず。この3人が体現する“無私の愛”、その尊さに胸を揺さぶられるのではないか。


【試写会レビュー】満足度93%!
「期待を大きく超える満足感」という声も


公開に先立って行われた特別試写会では、「三人の友情に泣けた」「親友との友情がとても素晴らしかった。泣きました」「涙を絞り取られたけど、良かった」といったように、感動コメントが続出! レビューサイト「coco」では満足度93%を記録した。

また、「友情は一方通行ではなく、互いに支え合っている。そんな素敵な関係を通して、人生について深く考えさせられる良作だった」「すごく静かな作品だけど、力強いカットがたくさんあって心を打たれた」「友情の強さと美しさ、生を全うすることを考えさせてくれる素晴らしい作品でした」「決して良いことばかりではない夫婦に、明るいだけじゃない友人が持ちつ持たれつの関係を築き上げる過程が徐々に明かされ、彼らが楽しい時も辛い時もわかちあえるかけがえのない存在になっていくのが感動的で人間愛を感じた」「単純な難病モノとも友情モノとも違う絶妙なさじ加減の作品だった。一言で言い表すのが難しいけど、いい作品」等々、ドラマ面の余韻と人間関係の描写の深さに魅了される人も後を絶たなかった。

SNS上に寄せられた感想では、「なぜこんなに相手を支えることが出来るのか?という疑問の答えと共に差し伸べられた手や共有してきた時間が余韻として残る。涙もあるけど、それ以上に心温まる」「決して派手な話でないし、大きな裏切りもないけどとにかく丁寧に作られてて力強いカットの多さに魅力された。特に作り手の想いが集約されたラストカットは愛しすぎる! 期待を大きく超える満足感」といったものも。多くの人々がそのクオリティを認めた感動作に、劇場で身を浸していただきたい。




『Our Friend/アワー・フレンド』上映劇場を調べる

『Our Friend/アワー・フレンド』は10月15日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。

<提供:STAR CHANNEL MOVIES>

《SYO》

物書き SYO

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、小説・漫画・音楽・ゲームなどエンタメ系全般のインタビュー、レビュー、コラム等を各メディアにて執筆。並行して個人の創作活動も行う。

+ 続きを読む

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]