恋人に会うため、自分自身がアート作品となった男の数奇な運命を描いた『皮膚を売った男』より、物語の発端となる重要シーンの本編映像が解禁された。
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本作は、昨年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で男優賞を受賞し、東京国際映画祭でも正式出品され、さらに第93回アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされた話題作。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、92%フレッシュという高評価を得ている。(6月30日時点)
この度解禁となったのは、主人公サムが自身の運命を大きく変えることになる世界的芸術家ジェフリーと、薄暗い部屋で酒を片手に語るシーン。そして2人はさながらファウストと悪魔メフィストフェレスのように謎めいた契約を交わすことになる。
「ベルギー出身で、アメリカ人でもある」と語るジェフリーに対し、身分の違いを痛感したサムは「恵まれた側の人間か」と皮肉を口にする。さらに続けて「ガールフレンドがベルギーに」と少し悲しい表情を浮かべ、ビザが取得できないことから離れ離れになってしまったガールフレンドのアビールのことを話し始める。
会えない理由をしつこく聞かれ頭に血が上ったサムは「無理なんだよ!あんたには可能でもね」と強く当たる。そんな怒れるサムに対しジェフリーは「必要なのは空飛ぶじゅうたんだ。私があげよう」と救いの言葉を投げかける。真意がつかめないサムは「なぜだ?ランプの魔人なのか?」と嘲笑うが、その言葉こそサムの運命を180度変える悪魔の囁きだった。「僕の魂が欲しい?」と悪魔との等価交換を覚悟したサムに対し、ジェフリーは「背中が欲しい」と射るような眼差しで契約の全貌を明かすのだった…。
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自由に動ける空飛ぶじゅうたんの代わりに、悪魔に背中を明け渡したサム。果たしてその運命やいかに? 波乱の展開を予感させる映像となっている。
『皮膚を売った男』は11月12日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。