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下北沢の線路跡地にミニシアターが誕生へ!日本初クラウドファンディングで運営

「下北線路街」に2022年1月、ミニシアター「K2」が開館。日本で初めてクラウドファンディング・プラットフォームが運営に携わる映画館として誕生。

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下北沢の小田急線線路跡地を開発した「下北線路街」に、2022年1月、ミニシアター「K2(ケーツー)」が開館予定。オープンに先駆け、11月8日(月)より1日館長、内覧会招待、オリジナル雑誌創刊記念号などのリターンを用意したクラウドファンディングを開始し、日本で初めてクラウドファンディング・プラットフォームが運営に携わる映画館として誕生、濱口竜介監督『偶然と想像』がこけら落としの上映作品となる。

演劇の聖地、ライブハウスの聖地、サブカルの聖地など、様々な文化が深く根付く下北沢に、それぞれの文化の結節点であり、そしてシモキタを愛する人たちの共有地となるようなミニシアターの誕生を目指すという「K2」。小田急線「東北沢駅」~「世田谷代田駅」の地下化に伴い、全長約1.7kmの線路跡地を開発して生まれる新しい街「下北線路街」の商業施設、シモキタエキウエ直結「(tefu)lounge(テフ ラウンジ)」にオープンする。

雑誌の発刊、オンライン配信も 「K2」が目指す新しい映画館のかたち


文化が好きな人たちの結節点となるような映画館


インディペンデントでクロスカルチャーでボーダレスな総合芸術だった映画には、いつも「最新」で「多様」な社会や文化が宿る。映画が持つ力を体現する場として映画館を捉え、物販、館全体でのテーマイベントなどを通して、映画館の魅力を再獲得し、下北沢という街の文化性に貢献し、街に活気をもたらす。


普遍的な学びを共有する場所として


多種多様な文化が混じり合う映画の、多様な側面に光を当てて「学び」を、映画館として発信・共有するようなチャレンジを実施。

1.雑誌「K2」の発刊 上映する作品の多様な面白さや背景を深堀りする雑誌をほぼ月刊のイメージで発刊し、映画文化を通じた”学び”自体を広めていく。

2.オンラインスクリーンでの特別上映プログラム 「K2」で上映する作品の関連作品や、同時にみることで新しい意味が生まれる様な作品をセレクションし、オンライン配信。


“コモンズ”としての映画館


「コモンズ=共有地」をコンセプトに掲げ、街の声が映画館に反映され、「自分ごと」が増えるよう、プログラムの一部を街のプレイヤーに開いていく。街の文化のつくり手として、街の人が参加者に。消費者ではなく当事者を生み出す場所となることで、新しい才能を生み、映画人口の拡大にも寄与することを目指す。


コロナ禍だからこそ、オンラインとオフラインのハイブリッドの形


1.Inclineが立ち上げる、映画館での劇場公開に連動したバーチャル・スクリーンReel

上映される作品は、映画館で実際に上映されている期間に限り有料でオンライン鑑賞可能。その売上の一部は、その作品を上映している各劇場に均等に配分する。オンライン上映で発生する利益を、デジタルが浸透している都市だけでなく地方の劇場にも等しく分配することで、日本全体の映画文化を担保し続けようとするアクションであり、リアルとバーチャルでの映画鑑賞の体験を、相互に補完する狙いもある。

「Reel」第1回作品として迎えるのは、「K2」のこけら落とし上映作品でもある、第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した濱口監督『偶然と想像』。


2.ベーシック・インカムプラットフォーム「BASIC」を使った「K2」のファンコミュニティーの立ち上げ

月額参加型のコミュニティーを通じ、より深い「K2」のファンになっていただき、映画体験をより豊かにしていくためのアクション。前述の「オンラインスクリーンでの特別上映プログラム」も含まれる。「K2」で上映する作品の関連作品や、同時に鑑賞することで新しい意味が生まれるような作品を「K2」でセレクションし、オンライン配信、さらにその作品の世界観や映画体験を拡げていく体験と学びの提供を目指す。



ミニシアターや下北沢への思い、応援コメントも到着


「K2」を立ち上げる企画プロデュース団体「Incline LLP」役員である北原豪氏(株式会社Sunborn代表、株式会社weroll共同代表)は、「僕は10代20代をミュージシャンとして下北沢のライブハウスで過ごし、30代で音楽を辞めてからも下北沢の文化や街が好きで、今は住民として子育てしながら過ごしています」とコメント。「映画館にはある種公共性があって、それが年代や好きなジャンルを飛び越えて、受け容れて繋げてくれる力があると思っています。そもそも下北沢には色んなジャンルの表現やモノがある。すごいポテンシャルです。でも意外と交流はしていない。少なくとも若い自分がそうでした。そこの境界がもっと混ざったらどうか。その可能性にとても夢を感じています。新しい映画館『K2』を、そういった『街の仕掛け』にしていきたい」と意気込みを語る。

同じく、「Incline LLP」役員でクラウドファンディング・プラットフォームを運営するMOTION GALLERY代表で、「ミニシアター・エイド基金」発起人でもある大高健志氏(映画プロデューサー/さいたま国際芸術祭2020キュレーター)は、「映画館『K2』のコンセプトとして、下北沢の文化的“コモンズ(共有地)”を掲げさせていただきましたが、まさに文化の公共性である映画館を、下北沢に関わる人たちが主役となるコモンズとして運営していくことで、きっと下北沢に、そして映画文化に貢献することが出来るのではないかと考えています」と語り、下北沢という文化の土壌がある中に立ち上げる「K2」が街の交流装置、映画界の共有地となる可能性に言及した。

応援コメントとして、下北沢トリウッド代表・ポレポレ東中野代表である大槻貴宏氏は、「現下北沢唯一の映画館としては、お客さんや作品を奪われやしないかとドキ ドキして...というのは冗談で(笑)、本当に心から楽しみにしています。演劇でも古着屋さんでも複数ある方が、お客さんの選択肢が増え、それにより全体のパイを増やせるのだろうし、ひいてはそれが文化になっていくのだろう、とお互い、もっと面白いもっと変なことを探して、様々なものと出会える街を目指していきましょう」と寄せる。

本多劇場グループ総支配人・本多愼一郎氏は、「下北沢にミニシアターオープン、映画界も音楽界も演劇界も厳しい時代にとても明るいお話です。下北沢はライブハウスも劇場も多い街で映画館はトリウッドさんだけでした。この状況で映画館をオープンされることに意気込みを感じます。芸術文化とか堅苦しい言葉抜きで街の皆様が気軽に観に来られて、楽しんでもらえる場所として映画館もライブハウスも劇場にも来ていただきたいと思っております。作品を観てもらえて、語り合い、集まれる場所。観た後も観る前も下北沢は温かい街です。ご一緒に少しでも下北沢を御盛り上げて行ければと思っております」と応援の言葉を語っている。

シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」は2022年1月、開館予定。

・1スクリーン ・70席 ・東京都世田谷区北沢2-21 tefu lounge 2F(シモキタエキウエ直結)

《シネマカフェ編集部》

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