『リッチランド』作品情報 ドキュメンタリー
2024年7月6日 公開の映画作品 劇場公開
あらすじ
平和で美しいアメリカの典型的な郊外の町、ワシントン州南部にあるリッチランド。人々は町を愛し、隣人を愛し、仕事に誇りを持って暮らしている。応援する地元高校のフットボールチームのトレードマークは「キノコ雲」と「B29爆撃機」、チーム名は「リッチランド・ボマーズ」。そう、リッチランドは、1942年からのマンハッタン計画における核燃料生産拠点「ハンフォード・サイト」で働く人々とその家族が生活するために作られた町なのだ。1945 8月9日、長崎に落とされた「ファットマン」のプルトニウムはハンフォード・サイトで精製されたものだった。終戦後は冷戦時に数多く作られた核兵器の原料生産も担い、稼働終了した現在はマンハッタン計画に関連する研究施設群として国立歴史公園に指定され、アメリカの栄光の歴史を垣間見ようと多くの観光客が訪れている。リッチランド高校の「キノコ雲」は町のいたるところで掲げられ、「原爆は戦争の早期終結を促した」と誇りを口にする人々。一方で「川の魚は食べない」と語る者たちは、核廃棄物による放射能汚染への不安を今も抱えながら暮らしている。町の歴史を誇りに思う者がいる一方で、多くの人々を殺戮した“原爆”に関与したことに逡巡する者もいる。そしてまた「ハンフォード・サイト」自体、ネイティブアメリカンから“奪った”土地だったのだ。様々な声が行き交う中で、被爆3世であるアーティスト・川野ゆきよがリッチランドを訪れ、町の人々との対話を試みるのだが…。
予告動画・特別映像
スタッフ
- 監督
-
アイリーン・ルスティック
キャスト
作品データ
- 2024年7月6日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
- 原題
- 公開日 2024年7月6日
- 製作年2023
- 製作国アメリカ
- 上映時間93分
- 映倫区分
- 配給会社ノンデライコ
- クレジット© 2023 KOMSOMOL FILMS LLC