SNS等で反響が広がり続け、現在50万部を突破のベストセラーを映画化した『余命10年』。この度、小説の文庫化を待たずして亡くなった著者の遺した想いを引き継いだ小松菜奈と坂口健太郎に寄り添い演出をする藤井道人監督と、約1年をかけた撮影に臨む2人の姿を収めたメイキング写真が解禁となった。
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『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』ほか、ドラマ「アバランチ」でチーフ監督を務める藤井道人監督がメガホンを取った本作。
本作はヒロインと同じく余命10年を生きた小坂流加によって2017年に発表された同名小説が原作。数万人に1人という不治の病で、余命が10年であることを知り、生きることに執着しないために恋はしないと心に決めた高林茉莉と、生きる意味を見失い自暴自棄になった真部和人が出会うことから物語は大きく展開していく。
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自らの運命と懸命に向き合いながら茉莉として10年という時間を全身全霊で生き切ったのは小松さん。茉莉と恋に落ち、その運命を大きく変えていく和人を演じたのが坂口さん。
この日本を代表する2人の初共演が実現した背景には、「小松さんと坂口くんのコンビを単純に観客として見てみたかった」と藤井監督たっての希望があったという。藤井監督はW主演を務めた2人について「小松さんは言葉がなくても、物悲しさや嬉しさだったり、立っているだけで感情が伝わる俳優さんだなってずっと思っていて、いつかご一緒したいと思っていましたね」と明かす。
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「坂口くんは顔がタイプだったんですよ(笑)。彼の柔らかさって、自分が描きたい作品のトーンに凄く合っていて、都会に漂っている一人の青年みたいな弱さというか、儚さがちゃんと感じられたんです」と坂口さんの印象を語り、本作の世界観を作り出す上で2人の存在が重要な要素であったことも明かしている。
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『余命10年』は2022年春、全国にて公開。