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イ・ジェフンがパク・ジョンミンら人気俳優に監督オファー「誇りに思えるいい作品になった」

映画好きのための月額動画配信サービス「WATCHA(ウォッチャ)」のオリジナルショートフィルムプロジェクト 『UNFRAMED/アンフレームド』の制作発表会がオンラインにて開催された。

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『UNFRAMED/アンフレームド』制作発表会
『UNFRAMED/アンフレームド』制作発表会 全 23 枚
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韓国俳優イ・ジェフンが企画・制作を担った、月額動画配信サービス「WATCHA(ウォッチャ)」オリジナルショートフィルムプロジェクト『UNFRAMED/アンフレームド』の制作発表会がオンラインにて開催。イ・ジェフンとともに、初めて監督・脚本に挑んだ韓国の注目俳優パク・ジョンミンソン・ソックチェ・ヒソが本プロジェクトに参加した想いを語った。

「地獄が呼んでいる」のパク・ジョンミン、「最高の離婚」のソン・ソック、『アジアの天使』のチェ・ヒソ、『BLEAKNIGHT番人』「シグナル」のイ・ジェフンという、数々の作品で活躍し異なる個性が魅力の俳優が初監督。各作品には、ベテランの演技派俳優から新鮮な魅力を持つ新人俳優まで、韓国映画界の今と未来を担う俳優(アーティスト)たちが出演している。

『ブルーハピネス』(イ・ジェフン監督)

◆『UNFRAMED/アンフレームド』プロジェクトに参加した理由・経緯

パク・ジョンミン:イ・ジェフン監督が電話で連絡をくれて始まりました。20歳~21歳の学生時代に演出したことがあるのですが、その後の人生でそんな機会はないと思っていたので、とてもありがたかったです。あらかじめ書いていたオリジナルのシナリオを作品としてつくることができて嬉しかったです。

ソン・ソック:イ・ジェフン監督の事務所に遊びに行った時に、たまたまプロジェクトの話を聞いて自然と引き受ける形になりました。

チェ・ヒソ:私は直接事務所を訪ねたソン・ソックから「こういうのをやるらしい、一緒にやらないか」と連絡がありました。『金子文子と朴烈(パクヨル)』でイ・ジェフン監督と共演したので直接聞いてみたら、パク・ジョンミンも参加すると聞きました。アベンジャーズみたいなチームだと思って入りたかったです。

イ・ジェフン:以前から共同運営者でもある制作会社「HARDCUT」を通じて様々なプロジェクトを進めていて、俳優が演出した映画を作ってみようと思いました。知り合いの俳優のなかで演出に関心がある俳優を集め、こうして作品を発表できたのは嬉しい驚きです。ご一緒できた皆さんに心から感謝しています。

彼らが手がけ、今回配信される4作品は、今年10月に行われた釜山国映画祭でワールドプレミア上映された。いち早くみた観客からの反響が大きかったと聞き、パク・ジョンミンは「今、初めて聞いて驚いています」と語り、ソン・ソックは「上映会の雰囲気がすごくよかった。個人的に予想していたよりも良く、観客がこういう場面を面白がるんだと発見もあった」と嬉しい驚きを隠せない様子。

チェ・ヒソは関係者試写を実施した際に「自分の作品を観るときには心臓が飛び出るかと思った。私が監督しなければこの世に出ていなかった作品だと思うと、俳優として参加した時とはまったく違う、いい緊張感があった」と感慨深げ。

そしてイ・ジェフンは「釜山国際映画祭は俳優にとっても夢の舞台で、そこに監督として参加できたのは名誉だと思います」とふり返る。最近、関係者試写を観たイ・ジェフンは「本当に緊張した。僕がオファーして出てくれた俳優たちにも誇りに思えるいい作品になったのかなと思います」と喜びを述べた。


◆お互いの作品を視聴した感想は?

パク・ジョンミン:ソン・ソック監督『再放送』を鑑賞。「心地よい話題が続く作品だと思います。主演・助演ともに素晴らしい演技をしています。この作品を作られた監督はとても素晴らしい。観ていて気分がよかったです。よもすれば重い感じになってしまう物語だとは思うのですが、ユーモアで繋げていく、今後も期待できる。驚きの映画でした」と絶賛を贈る。

『再放送』(ソン・ソック監督)

ソン・ソック:チェ・ヒソ監督『バンディー蛍の娘』を鑑賞。具体的な話はネタバレになってしまうのでできない、と前置きした上で「僕が観た感想は、子供から見たらこうなんだ、という視点で描かれている部分がいいと思います。パク・ソイの演技を見ること自体が癒しのようなフィーリングを感じました」と高い評価を受ける子役に言及。

『バンディー蛍の娘』(チェ・ヒソ監督)

チェ・ヒソ:イ・ジェフン監督『ブルーハピネス』を鑑賞。「今 20代30代の青春を送っている人に共感を生む映画だと思います。私は3回観たのですが、見れば見るほどとてもしっくりくる作品で俳優チョン・ヘインの苦悩や悩みを表す表情が印象的でした」と繰り返し視聴し作品の魅力にはまった様子を語った。

『ブルーハピネス』(イ・ジェフン監督)

イ・ジェフン:パク・ジョンミン監督『学級委員長選挙』を鑑賞。「ヒップホップ!面白くてリズミカルな作品」と特徴的な劇中音楽に触れ、「4作品の中で一番楽しくて面白いと思います。小学生の学級委員選挙を通して、現代社会を生きる人を描いた作品ですね」と述べた。

『学級委員長選挙』(パク・ジョンミン監督)

◆監督する上での苦労やメイキングについて

Q:『学級委員長選挙』に出演した27名の子役俳優を全員自分でキャスティングし、キャラクターの名前まで付けたと聞きました。

パク・ジョンミン:まず子どもたち27人が必要でした。オーディションではなくて子どもたちとミーティングを行いました。ひとつのクラスの子どもたちなので、名前も役割もなくただ座って過ごすというのは避けたかったのです。そのためクラスメイト全員に自分の中学・高校の同級生の名前から役名をつけ、性格を与えてクラスの中での友達関係なども指導しました。僕の同級生が観たらびっくりすると思います。ひとりひとりがこの映画に対する責任感を持って参加してほしい、そういう現場にしたい、と。そういうことをしなくてもいいのかもしれませんが、責任感と自負を感じて欲しかったのです。

Q:現場での情熱が写真からも感じられます。現場で完全に飛び回ったと思うのですが…。

ソン・ソック:あちこち走り回って、本当に楽しくって、本当に面白かったです。はじめて監督を経験したので俳優たちに迷惑がかからないように、また俳優が僕を助けてくれる思いで一生懸命動き回るしかないんです。一つだけ「リアル」ということに演出に気を使いました。真実を伝えたかった。俳優のリアルな演技を拾いたいと思いました。過去に1回、途中で演出を投げ出したトラウマがあったので、今回だけは絶対に完成させたい気持ちが大きかったです。

Q:4人の監督の中で唯一、チェ・ヒソ監督は演出と演技を並行していました。演出も兼ねての経験はどうでしたか。

チェ・ヒソ:不思議な感覚でした。今になって考えるといい選択だったと思います。キャスティングするにあたって、子役のパク・ソイと親密な関係性を醸し出せる母親役を探す時間がなく、(以前に母子役で共演していたので)その雰囲気を出すには自分が母親として出演した方が良いと思ったんです(チェ・ヒソもパク・ソイも別作品と並行して本作の制作に挑んでいた)。

どちらかというと演技は半分諦めて、演出に力を入れた気がしています。どちらも同時に一生懸命にはなれないので、あまり欲張らないという選択がかえって良かったのではないでしょうか。ただ編集していくと自分の演技を見ると他のカットが欲しくなり、探しても「ないです」とスタッフから報告されることもありました。ファーストテイクが全てでしたね。俳優としてはもう一度やりたい、という人も多いですが、監督をすると中々言えませんね。

Q:主役のチョン・ヘインはシナリオを受け取って快諾した後、イ・ジェフン監督に長文のメッセージを送ったそうですが、どんな内容でしたか。

イ・ジェフン:チョン・ヘインがシナリオを読んで「今を生きる人たちに、寂しくはあるけど人々の共感を得ることができる物語ではないか」と言ってくれました。いろいろな角度から彼の演技を作品に込めたい欲があり、さらに掘り下げて深く探究してみたい、そういった感情を込められる作品になってほしい、という気持ちがありました。同時に今回出演したほかの俳優たちも、過去に出演した作品とは異なる様子を見せたかったです。演出としては、俳優たちが演技で目立つ作品にしたかったです。


◆私にとって『UNFRAMED/アンフレームド』とは?

イ・ジェフン:「新しいスタート」です。企画・制作・脚本・演出と経験できたことは、とてもありがたかったです。新しい発見もありました。すぐにとはいきませんが、映画という世界を夢見ながらこれからもずっと続けていきたい、と思います。どうか見守ってください。

チェ・ヒソ:「贈り物」です。俳優というのはいつも選ばれる側ですが、今回は私が作ったもの・やりたいものをスタッフが選択してくれて一緒につくる経験でした。はじめて『バンディー蛍の娘』を観た時に、私にとって、とても大きな贈り物だと感じました。また、パク・ソイが10-20年後にこの作品を観た時に、過去からの贈り物と思える作品になってほしいと思います。

ソン・ソック:「30代のうちにした最もよい選択」です。20代は演技(がよい選択でした)、30代後半になってきたんですけど、この歳で選択できてよかったと思います。(チェ・ヒソから「わたしもそう思います。10年前からシナリオを書き、演出は途中で諦めてしまったと聞いていたので。こんなに楽しそうに監督しているのを初めて見ましたし、この4人の中で長編作品に一番早く挑戦するのでは、とも思います」とのコメント)。

パク・ジョンミン:いろんな意味で「反省」です。20代はじめに両親にたくさん心配をかけながら映像に関する学校に通い、短編映画を撮ろうとしていましたが、当時は何も分かっていなかったんだなと思いました。また、世界中の監督についてやたらあれこれ言ってしまった過去、その瞬間を反省します。今回初めて演出を手がけてみて気づきました。演出は多くの中から選択しなくてはいけない、責任感が思い、など多くのことを気づかせてくれた経験となりました。

『UNFRAMED/アンフレームド』は12月22日(水)よりWATCHAにて独占配信開始。

《シネマカフェ編集部》

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