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マット・デイモンが惚れ込んだトム・マッカーシー監督、脚本の力に唸るオススメ4選

マット・デイモン主演のサスペンス・スリラー『スティルウォーター』、アカデミー賞受賞の『スポットライト 世紀のスクープ』など、稀代のストーリーテラーであるトム・マッカーシー作品を紹介。

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『スティルウォーター』メイキング (C)2021 Focus Features, LLC.
『スティルウォーター』メイキング (C)2021 Focus Features, LLC. 全 8 枚
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第88回アカデミー賞作品賞受賞『スポットライト世紀のスクープ』のトム・マッカーシー監督・脚本、マット・デイモン主演で贈るサスペンス・スリラー『スティルウォーター』

構想に10年の歳月をかけたこの新作のみならず、マッカーシー監督の過去作を振り返ると、そのどれもが緻密な脚本に唸る作品ばかり。監督をよく知るプロデューサーのジョナサン・キングは「トムの仕事を特徴づけるのは、世の中に対するたゆまぬ好奇心」と語る。「彼は人への好奇心と思いやりから映画製作に取り組んでいます。根っから人に興味があって、その人々が歩んできた人生の代弁者になることに大きな価値を置いているんです」。

今回は、そんなトム・マッカーシー監督が稀代のストーリーテラーであることがよく分かるオススメ作品4本をピックアップした。

『扉をたたく人』監督・脚本 2008年



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愛する妻に先立たれ、無気力な毎日を送っている大学教授のウォルター。ある日、学会で論文を発表するためにコネチカットの住まいからニューヨークにあるアパートへ行くと、そこには若い男女、タレクとゼイナブが住んでいた。騙されて入居していた、行く当てもない彼らを不憫に思ったウォルターはアパートに引き留そこから奇妙な同居生活が始まる。音楽を愛するウォルターは、ミュージシャンであるタレクにジャンベ(西アフリカ起源の太鼓)を習い始め、徐々に心を通わせていくが、そんな日々も束の間、タレクが不法滞在を理由に拘束されてしまう…。

ウォルターを演じたリチャード・ジェンキンスは2009年アカデミー賞主演男優賞にノミネート、近年はギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』でも同助演男優賞にノミネートされた。全米公開時わずか4館だった上映は270館まで拡大し、公開6週目にはついに興収トップ10入りを果たす。監督・脚本を務めたトム・マッカーシーの名を一躍世に知らしめた出世作。

『カールじいさんの空飛ぶ家』原案 2009年



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勇敢な冒険家チャールズ・マンツに憧れる少年カール。ある日、1軒の空き家で、同じく冒険好きでマンツに憧れる少女エリーと出会う。2人はやがて恋に落ち結婚。初めて出会った空き家を新居とした。マンツが消息を絶ったという“伝説の滝”パラダイス・フォールについて語り合い、いつか2人で見に行こうと約束するが、なかなか旅行費用が貯まらない。やがてエリーは病に倒れ、亡くなってしまう。

その後も、エリーとの思い出が詰まった家で一人暮らしていたカールだったが、78歳になったある日、妻との約束を果たすため、人生最初で最後の冒険を決意する。思いもよらぬ運命が待ち受けていることも知らずに、大切な我が家に無数の風船をつけ、家ごと空へ旅立った。

トム・マッカーシーが原案を務め、『モンスターズ・インク』『インサイド・ヘッド』などのピート・ドクターが監督を務めた本作。2010年アカデミー賞で長編アニメ映画賞、作曲賞を受賞したほか、脚本賞にもノミネートされた。


『スポットライト 世紀のスクープ』監督・脚本 2015年



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2001年夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーの彼は、地元出身の誰もがタブー視する、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄「スポットライト」を手掛ける4人の記者たちだった。

デスクのウォルター“ロビー”ロビンソン(マイケル・キートン)をリーダーとするそのチームは、事件の被害者らへの地道な取材を重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロによる調査の一時中断を余儀なくされながらも、チームはカトリック教会の権威にひるむことなく罪を暴くため闘い続ける。

衝撃の実話を描き、2016年アカデミー賞6部門にノミネート。見事、作品賞と脚本賞を受賞した。トム・マッカーシーを名実ともにハリウッドを代表する映画作家にした1本。


『スティルウォーター』監督・脚本・製作 2021年



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仏マルセイユを舞台に、殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すというサスペンス・スリラー。米オクラホマ州スティルウォーターで暮らす失業中の石油掘削作業員ビル。彼は過去のあやまちにより疎遠になってしまった娘アリソンと再会するためマルセイユへ向かう。アリソンは留学中、ガールフレンドのレナを殺害した罪で9年の刑に服していたが、無実を訴え続けていたのだ。ビルは現地で弁護士に再調査をするよう訴えるも、まともに取り合ってもらえない。ビルは娘の無実を証明するため、複雑な法制度、言葉の壁や文化の違いに阻まれながらも異国の地で1人奔走する。

そんな中、彼が出会ったのは地元の女性ヴィルジニーとその娘マヤ。新たな協力者を得て調査を重ねるビルは、やがて思わぬ形で事件の証拠を掴み取る。しかしそれは同時に、彼に苦渋の決断を迫るものだった。

マッカーシー監督が構想に10年の歳月をかけ、どうしても描きたかった物語。パルムドール受賞作『ディーパンの闘い』などで知られるトーマス・ビデガンとノエ・ドゥブレが脚本の執筆に加わり、重厚かつ緻密な作品が完成した。

『スティルウォーター』は2022年1月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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