ユ・アインが主演を務め、アジア・フィルム・アワードで主演男優賞、新人監督賞の2冠に輝くなど、各映画賞を席巻中の『声もなく』から、ホン・ウィジョン監督のメッセージ動画が到着した。
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世界が注目する韓国映画界において、若手の筆頭株として知られるユ・アインが、無名の新人監督の低予算オリジナル脚本作品に出演したことが韓国公開前から大きな話題となっていた本作。
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自身のオリジナル脚本によって監督デビューをはたした1982年生まれのホン・ウィジョンは、犯罪映画の常識を覆すユニークな演出と個性的なキャラクター描写で、切なさとアイロニーの入り混じるサスペンス映画を作り上げ、青龍賞と釜日映画賞、アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞。さらに百想芸術大賞では新人の枠を超え監督賞を受賞。ホン監督は、社会性とエンターテインメント性を見事に融合させた脚本も高く評価されている。
今回ホン・ウィジョン監督はメッセージ動画の中で、「日本の映画と日本のアニメをたくさん観て成長しました。日本で公開されるのは大変光栄です」と日本公開への喜びを語っている。
ポン・ジュノ監督を筆頭に著名人からコメントも到着
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本作は、「期せずして誘拐犯になってしまった男」と「女児であるがゆえに親に身代金を払ってもらえない少女」、出会うはずのなかった者たちの巡り合わせを描き、韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独感を浮き彫りにした珠玉のサスペンス。
『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督は、「善悪の境界がそもそも存在しないかのように、『声もなく』は我々の道徳感を麻痺させる。延々と続く奇妙なユーモアにクスクスと笑っているうち、じわじわと忍び寄る悲しみと恐怖に、観客は驚がくする。我々の人生は、実際にこういうものではないかと…改めて振り返るのである。(中略)まれに見る力作だ」と称える。
「82年生まれ、キム・ジヨン」などの韓国文学翻訳家の斎藤真理子氏も「間違いなく、誰も見たことがないような誘拐映画。シーンとシーンの間の無限の奥行きがすごい」と驚きを表している。
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『声もなく』は2022年1月21日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。