レディー・ガガ主演、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトなど豪華共演で贈る『ハウス・オブ・グッチ』。1970年代後半、イタリアファッション界で帝国を築いたグッチ一族を描く本作から、主演のガガと衣装デザイナーを務めたジャンティ・イェーツのコメントが到着した。
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主演のレディー・ガガをはじめ、豪華キャストが当時のファッションに身を包み華麗でゴージャスな世界観を演出している本作。劇中では、「グッチ(GUCCI)」をはじめ、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「ブルガリ(BVLGARI)」、「ブシュロン(BOUCHERON)」などのブランドのアイテムを用いて、ガガ演じるパトリツィアの衣装を全体的にクラシックなファッションに仕上げた。
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衣装デザイナーのジャンティに対し、ガガは「ジャンティは絶対的な天才で、一緒に働くのが楽しい」と絶賛し、「彼女が用意してくれた衣装のおかげで、役に入りやすくなりました。様々なファッションを取り入れ、すっかり私の肌にも馴染んだと思います。ウィッグやメイク同様、それぞれの登場人物専用の衣装を用意してくれて、とてもエレガントで絶妙な雰囲気になりました」と役作りに大きな影響を与えたとふり返っている。
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そんなパトリツィアの衣装は全部で70スタイルにも及び、「出演者の多くは試着しに来てすぐに帰っていく中、レディー・ガガは試着だけでも合計60時間かかったにもかかわらず、アンサンブル1つひとつに組み合わせるアクセサリー、バッグ、靴などを一緒に考えてくれた。私物を持ってきて作品内で使用させてくれることもあった」と、ジャンティはレディー・ガガに称賛の言葉しか出てこないと語っている。ガガ自身のこだわりも詰まった、パトリツィアの心境とともに変わっていく当時のクラシカルなファッションに注目だ。
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一方で、本作の男性キャスト陣のスーツはパトリツィアに比べると保守的になっているが、クラシックさは変わらずにほとんどがニューヨークを拠点とするテーラーに依頼し、オーダーメイドで仕上げたという。
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パトリツィアの夫・マウリツィオを演じたアダム・ドライバーについてジャンティは「アダム・ドライバーのスタイルに合う衣装は、どれほど良い既製品でも見つからなかった」と189cmの長身で肩幅が広く、胸板は厚いのにウエストが細いドライバーのスタイルに苦戦したことを明かしている。当時の流行を取り入れつつ、男性陣もそれぞれの登場人物の個性に合わせてスーツファッションを仕上げていったようだ。
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また、本作ではグッチ以外にも、カール・ラガーフェルドやヴェルサーチェ、トム・フォードなど、「グッチ(GUCCI)」再生の立役者となる有名デザイナーたちによるファッションショーが描かれている。プロダクションデザインを担当したアーサー・マックスは「本作品では30年にもわたるグッチ家の商品を取り上げ、ラガーフェルドやヴェルサーチェなど別のデザイナーによるファッションショーのシーンもあったので、製作するに当たり、大規模なリサーチを行った」と明かし、各時代に即したビジュアルとなるよう、製作チームと共に当時の雑誌、写真、ドキュメンタリー動画などでじっくり探求していったという。
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『ハウス・オブ・グッチ』は2022年1月14日(金)より全国にて公開。