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藤井道人監督「生きた証を刻む」 『余命10年』に盟友クリエイターたちが集結

『余命10年』でメガホンをとった藤井道人監督が最新作に込めた思いをコメント、本作には旧知のスタッフが集結した

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『余命10年』藤井道人監督(C)2022映画「余命10年」製作委員会
『余命10年』藤井道人監督(C)2022映画「余命10年」製作委員会 全 8 枚
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Netflixシリーズ「新聞記者」も話題の藤井道人監督が、小松菜奈、坂口健太郎を主演に迎え、60万部を突破している小説を映画化する『余命10年』。第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」大賞を受賞するなど、書店員からも映像化を希望する声が多く上がっていた本作でメガホンをとった藤井監督が最新作に込めた思いを語った。


>>『余命10年』あらすじ&キャストはこちらから

映画『新聞記者』(19)の撮影を終えたまさにその日、プロデューサーから本作『余命10年』の監督オファーを受け取ったという藤井監督。当初は、いわゆる余命ものや恋愛映画に対して、物語のゴールや感情の落としどころがあらかじめ決まっているような作り方には疑問を持ち、ある種の抵抗があったという。

しかし、原作を読み、その考えは変わったそうで、「闘病中に加筆(※文庫版に収録)された部分の生々しさが凄まじくて、彼女が本当に書きたかったことに対する執着みたいなものが感じられたんです。単にこの小説を実写化するのではなく、小坂(流加)さんが生きた証を刻みつつ、ドキュメンタリーとフィクションの融合みたいなところに挑戦したいと思いました」と語る藤井監督は、主人公の茉莉が10年をどう生きたのか、どんな恋愛をしたのか、家族や友だちと向き合った10年にすることを意識して脚本を開発したという。

映画化にあたって“小坂さんが生きた証を刻む”という並々ならぬ熱く強い想いを抱いた藤井監督のもとには、豪華クリエイター陣が集結。監督とは旧知の仲で何作もタッグを組み、米津玄師の「Lemon」をはじめとした有名アーティストのMV、大手企業のCMを数多く手がけてきた今村圭佑が撮影監督として参加。

さらに、『竜とそばかすの姫』など細田守作品の衣装デザインを務め、多くの作品でスタイリングを行ってきた伊賀大介がスタイリストに。

そして現在大ヒット上映中の『劇場版 呪術廻戦0』の主題歌「一途」(King Gnu)のMVでSet Designerを務めた宮守由衣が美術を担当。

また、藤井組の常連として、日本アカデミー賞作品賞を受賞した映画『新聞記者』にも参加している照明の平山達弥、ヘアメイクの橋本申二、編集の古川達馬や、『ヤクザと家族The Family』に続いてとなる録音の根本飛鳥も参加し、監督とともに本作の世界観を作り上げた。

クリエイター陣も監督と同様熱い気持ちで本作に参加したようで、撮影の今村さんは「小説のベースには小坂さんの実体験があるけれど、実際に小説と同じ恋愛をしたわけではない彼女が、小説のなかでラブストーリーを叶えた。そこに映像として表現する拠りどころがあると思いました」と自身のこだわりを語っている。

『余命10年』は3月4日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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