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『バットガール』、DCコミックス実写映画初のトランスキャラクターにトランス俳優を起用

『Batgirl』(原題)に登場するトランスジェンダーのキャラクター、アリシア・ヨー役に、自身もトランスジェンダーであるアイボリー・アキノが起用された。

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アイボリー・アキノ Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for 2018 Writers Guild Awards L.A. Ceremony
アイボリー・アキノ Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for 2018 Writers Guild Awards L.A. Ceremony 全 2 枚
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『Batgirl』(原題)に登場するトランスジェンダーのキャラクター、アリシア・ヨー役に、自身もトランスジェンダーであるアイボリー・アキノが起用された。DCコミックスを原作とした実写映画にトランスキャラが登場するのは初めてだという。「Variety」誌が報じた。

アリシアは、レスリー・グレイス演じるバーバラ・ゴードン/バットガールの親友かつルームメイト。今月中旬にレスリーがインスタグラムのストーリーズに「バーバラ×アリシア」とキャプションを添えた手をつないで道路を横断する2人の女性の後ろ姿を投稿し、アイボリーをタグ付けすることで、アリシア役のキャスティングをいち早く匂わせていた。

「People」誌によれば、アイボリーは2017年にドキュメンタリードラマのミニシリーズ「When We Rise」に出演した際に、記者会見でトランスジェンダーであることを公表。同作は1970年代から2010年代のアメリカにおけるLGBTの権利擁護運動を描いたもので、アイボリーは実在の活動家でトランスジェンダーのセシリア・チョンを演じた。

フィリピンで誕生し、ティーンの頃にアメリカに移住したアイボリーは、26歳のときに国外で性別適合手術を受けた。それまでは「トランスの俳優はなんの役ももらえないんじゃないか」と俳優業を諦めそうになったこともあったというが、手術を受けたことで「外見と内面がやっと一致したと感じられた。それで最初に思ったことは『また演じられる!』だった」と語っている。

『Batgirl』は年内にHBO Maxで配信予定。

《賀来比呂美》

休日は猫とお酒と海外ドラマ♪ 賀来比呂美

大学で映画学を専攻、卒論のテーマに『ガタカ』を取り上げる。卒業後は映画やドラマのロケ地で有名なバンクーバーに留学し、街中に溶け込むベニチオ・デル・トロやアイス・キューブを見かけて大興奮。映画三昧の生活を送る。帰国後、数社を経て雑誌編集者として出版社に勤務。シニアの愛猫と過ごす時間を増やすべく、2016年からフリーランスライターに。執筆ジャンルは映画、音楽、ペットなど。人の話を聞くのが大好きで、俳優、ピアニスト、医師など数百名への取材経験あり。

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