もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷う和人を描く、藤井道人監督作『余命10年』。この度、約1年間の撮影で本作とどう向き合ったのか、W主演の小松菜奈と坂口健太郎が熱き思いを語る特別映像が到着した。
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先日のプレミアイベントでは、小松さんが感無量の涙を流しながら、演じ終えた後は抜け殻になるほど燃え尽きたと語り、坂口さんやほかキャスト陣も思わず目を潤ませたほか、藤井監督は「命を懸けてつくった」と語るなど、強い思いが込められた本作。
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“余命もの”の作品に対して、ある種の抵抗があったという藤井監督だが、「生前に書かれたものと闘病中に加筆された部分というところの生々しさだったりとか、彼女の本当に書きたかったことに対しての執着みたいなもの、それがすごく生きているように感じたんですよ」と原作者・小坂流加さんが命を懸けて書き綴った物語を読み、その強い思いに心を動かされ、引き受けたと明かす。
そして、今回の役を全身全霊で演じた主演のふたり。ヒロイン茉莉役の小松さんは「(監督は)小坂流加さんのご家族に対して敬意だったりとか、ひとつひとつが凄く丁寧でこの作品に特別な想いがあるんだなって。それを超える熱量で挑まなくてはいけない」と言い、「この作品が宝物になる」とふり返る。
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和人役の坂口さんもまた「生半可な気持ちじゃできないなと、すごく強く思いました」と覚悟を持って演じたと明かしており、「綺麗ごとだけじゃない茉莉の生き様というか生きた証じゃないですけど、それをちゃんとこう丁寧に書いていたから、だからこんなにいろんな人に刺さるんだろうなっていうのはすごく思いました」と自信を覗かせている。
『余命10年』は3月4日(金)より全国にて公開。