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フランス・アングレームの街全体がこだわりの撮影所『フレンチ・ディスパッチ』メイキング入り特別映像

絶賛公開中のウェス・アンダーソン監督作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』より、舞台となる架空の街を作り上げるためのこだわりとロケハンの様子をとらえたメイキング入り特別映像が解禁された。

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『フレンチ・ディスパッチ』(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
『フレンチ・ディスパッチ』(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved. 全 17 枚
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絶賛公開中のウェス・アンダーソン監督作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』より、舞台となる架空の街を作り上げるためのこだわりとロケハンの様子をとらえたメイキング入り特別映像が解禁された。


>>『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』あらすじ&キャストはこちら

豪華キャスト陣のコラボレーションや、様々な文化へのリスペクトが込められたストーリー構成のほか、ウェス・アンダーソン作品ならではの細部までこだわった美術セットや小物にも絶賛の評価が集まっている本作。今回解禁された特別映像では、ロケ地となったフランスのアングレームでのロケハンの様子や、街並みがたちまちウェス・アンダーソンの世界へと変貌していく過程、そして実際の撮影現場に迫っていく。

本作にぴったりなロケ地を見つけるためにフランス各地を探し回ったというウェスは「街から一歩も出ずに街にあるものだけを利用して全編を撮影できる街だ」とアングレームを説明。美術のアダム・ストックハウゼンも「階段も坂道もすべてが完璧だった」と語る。しかし最初は、フランスの架空の街を舞台に短編のストーリーが次々と展開されるという脚本にスタッフの誰もが衝撃を受けたようで、編集のアンドリュー・ワイスブラムは「“出来るの?”とすぐウェスに聞いたよ(笑)」、ストックハウゼンも「最初はかなりパニックだった」と当時立ちはだかった壁をふり返る。

様々な試行錯誤を経て、第3話「警察署長の食事室」に登場する誘拐犯のアジトはアングレームの街中に一からビルを建て、第1話「確固たる名作」に登場する刑務所をはじめとする様々なセットは街の工場跡を改造したセットで撮影された。アングレームの街を丸ごと活用し、大規模な撮影が進行した。

ウェスも「アングレーム全体が野外撮影所だった」とふり返る。アングレームの住民たちも、街並みや倉庫を貸し出しただけでなくエキストラとして参加し、その数は1000人を超える。さらには漫画のメッカとしてフランスで有名なアングレームにはアニメーション学校もあり、第3話「警察署長の食事室」で登場するアニメーションのシーンは現地の人や学生を雇って制作されたもの。メイキングにはエキストラ一人一人に敬意を込めて握手をするウェスの姿も切り取られており、ウェスは「彼らはいわばパートナーだ」と明かしている。

映像には、ティルダ・スウィントンの伴侶である芸術家のサンドロ・コップが、劇中に登場するモーゼスの絵画を制作する様子や、一時停止のシーンでは後からデジタル編集をすることなく本当にその場でキャストがピタリと動きを止めており、和気あいあいとした現場の雰囲気と、隅から隅までリアルなものにこだわったウェス・アンダーソンらしい撮影風景が映し出される。モーゼス役のベニチオ・デル・トロも「映像や美術表現へのこだわりが強い。細部にまでこだわり抜かれた小道具、衣装、カメラワークがとてもユニークで、いかにもウェスらしい。全てが別次元だ」と太鼓判を押す。

監督のこだわりに満ちた世界観は、画面の細部にまで目を凝らせば新たな発見があることだろう。2度3度と楽しみたい珠玉の一作だ。

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は全国にて公開中。


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《シネマカフェ編集部》

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