ギレルモ・デル・トロ監督の最新作で、第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞と4部門にノミネートされている『ナイトメア・アリー』。この度、大沢たかおと檀れいがいざなう日本オリジナルナレーション予告映像が解禁された。
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主人公スタン(ブラッドリー・クーパー)が「本当に故人と話せますか?」と問いかけられるシーンから始まる本映像。とあるカーニバルの一座で読心術を身につけ、愛する芸人のモリー(ルーニー・マーラ)とともに華やかなトップ興行師の道を駆け上がっていくスタンだが、不敵な笑みを見せる精神科医のリリス(ケイト・ブランシェット)と手を組んだことをきっかけに、越えてはいけない一線を越え、光に照らされるショービジネスの世界から後戻りのできない闇の領域、悪夢の小路(ナイトメア・アリー)へと飲まれていってしまう――。
今回ナレーションに抜擢された大沢さんは主人公スタン、そして檀さんがリリスの視点で、映画のもつ世界観と劇中で展開されていく独特の世界観と男女のスリリングな騙し合いを妖艶な声色で見事に体現。新映像も満載の本映像だが、ナレーション収録に挑むにあたり、2人はひと足先に本作を鑑賞したという。
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大沢さんはかねてより好きだったデル・トロ監督の作品とあり、人間の本質を深くえぐった本作のテーマについて「人間皆に共通する逃れたくても逃れられないものを、デフォルメした映画の世界でギレルモ・デル・トロ監督が見事に表現されていると感じました」と語り、撮影の素晴らしさについても「あれだけ美しく説得力のある画が撮れていると、観ていてその世界に引きずり込まれます」と感動を口にする。
また、檀さんは「作品自体が十分に練られ精巧に作られていると感じましたし、美術や衣装も素晴らしかったです。劇場でぜひ観たい作品」と語り、2人とも絶賛を惜しまない。
実際のナレーションの収録については「僕は芝居が本業ですから、マイクに向かうより身体でしゃべる方が慣れているので、ナレーションは難しかったです」と、大沢さんは意外な告白。「でもこの機会に、声でだけですが、他の映画にも参加でき、ブラッドリー・クーパーのやっていたことが追体験できる感じがして面白かったです」と感慨深い様子で語り、檀さんは「大沢(たかお)さんがスタン側で出演されると聞いて、スタンが野望の深みにどんどんはまっていく様を大沢さんとの掛け合いでうまく表現できればいいなと思いながらナレーションさせていただきました」と語っている。
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『ナイトメア・アリー』は3月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。