孤独を抱えながらも仕事に打ち込んできた女性と、夢を見ることさえ知らなかった少女の人生が、世界最高峰の一流メゾン・ディオールのアトリエを舞台に交差する『オートクチュール』より、本編映像とリナ・クードリのインタビューが解禁された。
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1947年に最初のコレクション“コロール(ニュールック)”を発表して以来、美しいものを愛でる人々に注目されてきた「ディオール(DIOR)」。ディオール、イヴ・サンローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリと、デザイナーが交代してもディオールの完璧な美が変わらないのは、お針子たちの職人技が脈々と受け継がれているからだ。
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本作ではディオールが撮影に協力しているため、初代“バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる“フランシス・プーランクドレス”、直筆のスケッチ画など、貴重なアーカイブ作品の数々が惜しげもなくスクリーンに登場する。
この度公開された本編映像では、その中のひとつである“フランシス・プーランクドレス”のフィッティングシーンが解禁。ドレスだけでなく、ドレスを纏うモデル、アトリエ、そしてお針子たち全てが優雅で美しい、至福の映像になっている。
また本編映像でドレスをうっとりと見上げる姿を披露したリナ・クードリは、自身が演じるジャドがハイファッションの世界に惹かれていった理由について、「知らない世界への好奇心からだと思う」と語る。そして「慣れない環境にやってきた彼女は、自分の土俵ではないので落ち着かないけど、新しいものを見て、自分なりの意味を見つけようとしています」とジャドの心情に思いを馳せる。
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また本作で見習いのお針子を演じるあたって、ディオール1級クチュリエールのジュスティーヌ・ヴィヴィアンに裁縫の指導を受けたリナは「基本的なテクニックを習いました。一番良かったのは、刺繍を覚えたことです。ディオールのアトリエでも時間を過ごしましたが、歓迎してもらえてとても嬉しかった。社員が決まった時間に働き、食堂で一緒に食事をするという、その規律正しさにとても感動しました」と、普段は触れることのない世界での経験を懐かしくふり返った。
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アトリエでのシーンには『ディオールと私』にも登場した経験豊かな現役のお針子たちが出演し、手仕事の美しさと超絶技巧を披露。自分の腕で生きていく覚悟と美を生み出す高度な技術。美の殿堂、ディオールのアトリエを舞台に繰り広げられる、眼福と感動の人生賛歌に期待が高まる。
『オートクチュール』は3月25日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。