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『マイスモールランド』は青春物語「若い世代に届いてほしい」と川和田恵真監督

映画『マイスモールランド』主演の嵐莉菜と、共演の奥平大兼、監督の川和田恵真が、4月20日(水)、日本外国特派員協会にて行われた上映会及びQ&A記者会見に出席。

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『マイスモールランド』日本外国特派員協会 (C)2022「マイスモールランド」製作委員会
『マイスモールランド』日本外国特派員協会 (C)2022「マイスモールランド」製作委員会 全 9 枚
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『万引き家族』と『ドライブ・マイ・カー』のスタッフが手掛けた映画『マイスモールランド』主演の嵐莉菜と、共演の奥平大兼、監督の川和田恵真が、4月20日(水)、日本外国特派員協会にて行われた上映会及びQ&A記者会見に出席した。


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在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の在日クルド人の主人公サーリャが、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語である本作。

冒頭は、嵐さん、奥平さんから来場した外国人向け記者に向けた流暢な英語での挨拶からスタート。嵐さんは「こんなに多くの方に来ていただいて感激です。この作品をもっと多くの方に観て頂きたいです」と語り、奥平さんは「僕はこの映画からたくさんのことを学びました。本日の上映会が、この映画を広く知ってもらうために素晴らしい機会になると期待しております」とそれぞれの言葉で感謝を述べた。

ます、記者から嵐さん、奥平さんというフレッシュな2人をキャスティングした理由について問われた川和田監督は「当初は日本に住むクルド人の方に(メインキャストとして)出ていただくことを考えていたが、難民申請中の方が映画に出演することによって背負うリスクを考え、今回はキャスティングすることは避けました」と前置きした上で、オーディションを重ね、最終的なキャストが嵐さん、奥平さんに決定した後「彼らの等身大のキャラクターからヒントをもらいながら脚本、映画を作っていきました」とキャスティングが決まってから2人に寄り添った映画づくりを目指したことを明かす。

続いて「今回出演が決まってから、日本におけるクルド人や移民についての事情について事前にどれくらいの期間リサーチしたのか?」と嵐さん、奥平さんにそれぞれ質問。

嵐さんは「撮影前のワークショップで実際に在日クルド人のご家族にお話を聞く機会を頂いて、本当に実際に苦しい状況にいるんだということをお話を聞きました。クルド料理をいただいたりしました」とふり返る。

自身もこの撮影に入るまで日本でこのようなことが起きているとは全く知らなかったという奥平さんは「撮影前に勉強をしてしまうと、僕が演じる聡太としての反応にも影響がでるから、事前にクルドの文化や問題に関して調べることはせず、お芝居をやっていくなかで触れていこうと監督と話しました」と明かした。

「ウクライナからの避難民を受け入れているいま、とても意義のある映画だと思いますが、この映画から何を受け取ってもらいたいですか」という質問に、川和田監督は「まずは出来るだけ多くの方に見て、知ってもらいたいです」と率直に語る。

続けて「そして、映画の主人公たちのような若い世代に届いてほしいです。社会的なものだと敷居が高いと思われがちですが、本作は青春物語でもあるので、いろんな方に届いてほしいです。またこの映画は家族の物語でもあるので、親世代の方にも違った響き方をするのではないかと思っています。まずは、この作品がいろんな世代に届き伝わってほしいです」と回答した。

また、嵐さん、奥平さんの2人には「本作は“青春物語”で、恋愛も芽生えつつある物語。非常に上手く演じられていたが、そんな2人の気まずさも含めて現場ではどうだった?」と劇中に描かれる、サーリャと聡太の淡い恋についての質問に会場が和やかな空気に包まれるひと幕も。

奥平さんは少し照れ臭そうに「撮影当時は僕自身も高校生でしたし、少なからず恋愛をしてきたので、過去の恋愛を思い出しながら演じていました(笑)」と告白。

嵐さんも「意識はしなかったです(笑)。撮影前のワークショップで監督が、お花見をする機会をくれたり、奥平さんと趣味の話をしたり、事前に仲良くなれたので、それがサーリャと聡太の関係に現れていると思います。付き合う前のよくわからない関係を演じたのは、私もドキドキしたところでした(笑)」とはにかみながら語っていた。

『マイスモールランド』は5月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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