ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『リコリス・ピザ』より、場面写真が解禁された。
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オリジナルの脚本も手掛けたポール・トーマス・アンダーソン監督最新作である本作は、1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレーを舞台に、2人の若者の出会いとすれ違い、歩み寄りの恋模様を描き出す。完成度の高さ、細かな脇役に至るまで行き届いた演出が多くの映画賞で高く評価され、本年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた話題作だ。
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監督が完璧に70年代を再現した、セット、小道具、ファッション、ヘアスタイルなどにも注目が集まり、この度解禁となった場面写真でも、そのこだわりがぎっしりと詰めこまれていることが垣間見える。
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高校の写真撮影で出会った高校生のゲイリー(クーパー・ホフマン)とアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)の2人。その出会いのシーンについて、湧き立つような輝きを「“メイク無し”という厳格なルール」で捉えたと、監督は語る。「1973年のサンフェルナンド・バレーを舞台に、15歳のティーンたちを撮るのであれば、それ(メイク)はなんの意味ももちません。もしメイクをするとしたら、登場人物に必要があって自分自身ででメイクをする場合のみ」と、通常の映画製作で行われるメイクを一切行わず、キャストの「不完全で複雑な」人間的な輝きを映し出したことを明かした。
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ほかにも、ピンボール店でレトロなファッションに身を包んだ若者たちや、廃れた街に輝くネオン、オレンジ色のフォードのトラック、細やかに当時の雰囲気が再現されたレストランなど70年代を感じされるアイテムにあふれている。また、バイクにまたがるショーン・ペンや、トラックに同乗しているブラッドリー・クーパーの姿も切り取られており、どんな役割を果たすのかも気になるところ。
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散りばめられた当時の音楽やファッション、そして恋の痛みと嬉しさに溢れる主人公たちの姿に、誰もが“あの頃の気持ち”と“映画の楽しさ”を思い出さずにいられない本作。ますます期待が高まる場面写真となっている。
『リコリス・ピザ』は7月1日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。