5月20日より公開中の『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』より本編映像が解禁。傷の男“スカー”(新田真剣佑)誕生の秘密が明かされている。
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この度解禁されたのは、かつて国家錬金術師が“人間兵器”として駆り出され多くの市民が犠牲となったイシュヴァール殲滅戦の回想シーン映像。将校がイシュヴァール人の子どもを誤射し殺してしまった事件をきっかけに起こったイシュヴァール内乱を終わらせるために、キング・ブラッドレイ大総統(舘ひろし)からイシュヴァール人を一人残らず殺害するという非人道的な命令が下されたこの戦いは、本作でのカギを握る傷の男“スカー”(新田真剣佑)に“国家錬金術師を抹殺する”という強い復讐心が生まれた元凶となっている。
本映像は、イシュヴァール人を狙う国家錬金術師たちが迫り、爆撃によって崩壊する家屋の合間を縫って兄を探して必死に走り回るスカーの姿から始まる。無事に兄(大貫勇輔)と合流したスカーは、兄から錬金術に関する研究書を渡され、生き残る確率の高いスカーにそれを持って逃げて欲しいと告げられる。
そんな中、怪しい男がスカーと兄たちの前に。「紅蓮」の2つ名を持つ国家錬金術師・キンブリー(山田裕貴)が、錬金術によって爆発を起こし、原作でもお馴染みの台詞「いい音だ!」と自身の起こした爆発に興奮して歓喜の雄たけびを上げるのだった…。キンブリーの攻撃からスカーを守ろうとした兄が命を失い、悲しき復讐者が生み出されてしまう悲劇的なシーンとなっている。
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原作でもこのイシュヴァール殲滅戦は凄惨な出来事として描かれており、焔の錬金術師である、ロイ・マスタング(ディーン・フジオカ)、リザ・ホークアイ(蓮佛美沙子)、“剛腕の錬金術師”アレックス・ルイ・アームストロング(山本耕史)、マース・ヒューズ(佐藤隆太)ら、アメストリス軍のメンバーにとっても、清算すべき過去として心に刻まれるものとなっている。
マスタング役のディーンさんも「イシュヴァールの戦いのシークエンスが加わることで、物語に深みと奥行きが生まれますよね。マスタングにとっては、あの戦いがターニングポイントであり、出発点であるので、非常に演じごたえがありました」とコメントを寄せている。
爆発を愛する爆弾狂であり“紅蓮の錬金術師”、ゾルフ・J・キンブリーを見事に演じた山田さんは、2021年だけでも、『東京リベンジャーズ』のドラケンこと龍宮寺堅役、「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ)では生真面目で努力家の後輩刑事役、また年末には「志村けんとドリフの大爆笑物語」で主人公・志村けん役を見事に演じ切った実力派だ。
山田さんは「原作が好きで、アニメも見てキンブリーという役を演じてみたいと思っていたところに、オファーを頂けたので嬉しかったですしありがたかったです」と、喜びを明かしている。高い演技力を持つ山田さんにとって、狂気に満ちたキンブリーは運命的な役どころでもあったようだ。
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一方、キンブリーによって兄を殺され復讐を誓うこととなるスカーを演じた新田さんは「スカーは内に秘めているものがすごく深いキャラクター」と自身の役についてコメントしており、過去のシーンやスカーにとって辛いシーンは難しかったとふり返っている。本映像も、スカーにとって決して忘れられない出来事となったシーン。スカーが負った傷の深さを新田さんが見事に体現し、観客の共感を呼び起こす名場面となっている。
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』は公開中、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』は6月24日(金)より全国にて公開。
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