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「普通になりたい」青年の衝動と葛藤を映し出す『C.R.A.Z.Y.』日本版予告編

『ダラス・バイヤーズクラブ』『カフェ・ド・フロール』のジャン=マルク・ヴァレ監督作品『C.R.A.Z.Y.』の日本版予告編が解禁された。

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『C.R.A.Z.Y.』(C)2005 PRODUCTIONS ZAC INC.
『C.R.A.Z.Y.』(C)2005 PRODUCTIONS ZAC INC. 全 2 枚
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『ダラス・バイヤーズクラブ』『カフェ・ド・フロール』のジャン=マルク・ヴァレ監督作品『C.R.A.Z.Y.』の日本版予告編が解禁された。


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本作は、2021年12月にその生涯を終えたジャン=マルク・ヴァレの2005年の監督作品。本作に寄せては、「一生に一本でいい、こんな映画を作りたい、作らなければと思う映画に出会うことがある。『C.R.A.Z.Y.』も、そんな映画の一本であると思いたい」と語っており、監督が「深く感銘を受けた」と語る脚本のフランソワ・ブーレの家族構成や実体験を基に、カナダ・ケベックの中流家庭で育った監督自身の体験も反映されている。

5人兄弟の4男として育ち、男らしくあれと語る父親の理想を体現したいという切実な思いから、同性に惹かれていく自身の内面を否定し続けてきた主人公ザックの、アイデンティティ確立までの旅路が、音楽、反抗、ユーモアをもって語られる。

この度解禁された日本版予告編は、1960年の12月25日に誕生したザックが生まれたばかりの赤ん坊だった頃から始まる。赤子の彼を見たがる兄が伸ばした手によって、父ジェルヴェの腕から落下していくショッキングな映像と、「物心がついたころからクリスマスが嫌いだった」という彼の独白が重なる。

成長するにつれ、父親の理想の息子でいられなくなっていくザックの姿と、「あいつは変わっちまった」と嘆く父親、3人の「クソ」な兄たちが切り取られ、中でも“天敵”の次男レイモンとの衝撃的な乱闘のカットも繰り出される。軍で働き音楽を愛する、友達の平凡な親とは全く違う、世界一の父親。そんな父の望む姿でありたいという思いと、それに抗う衝動。「普通になりたい」と零すザックの下した決断は――。

“エネルギッシュで魅力的”(Miami Herald)、“最高のサウンドトラックと躍動感”(Variety)という評の通り、ユーモアと切実さに満ちたザックの独白、そしてデヴィッド・ボウイ、「ピンク・フロイド」、「ローリング・ストーンズ」、パッツィー・クラインらによる、60~70年代を彩る楽曲が、映画本編に更なる輝きを与えている。

『C.R.A.Z.Y.』は7月29日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。


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《シネマカフェ編集部》

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