『哭声/コクソン』のナ・ホンジン監督が原案・プロデュース、タイの山村を舞台に描く『女神の継承』。この度、『哭声/コクソン』でキーパーソンを演じた國村隼がナレーションを務める、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。
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タイ東北部イサーン地方を舞台にした本作。先祖代々続く祈祷師の一族に生まれるも、呪術を信じない娘ミンにやがて異変が起こり始め、そこから祈祷師一族のみならず、周囲の人々までをも巻き込んだ戦慄の映像が加速度的に展開していく。
最初は涙目で、助けを求めるような顔でこちらを見つめていたミンだが、邪悪さを含む表現しがたい表情へと変わり、黒い体液を吐き、ついには何かが乗り移ったかのような見るもおぞましい状態へ…。
さらに、闇夜で行われる謎の儀式、壁に頭を打ち付け続ける男、絶叫する祈祷師ニム、暗闇に引きずりこまれる人、血まみれの祭壇など、おぞましい映像が随所に差し込まれ理解が追いつかないほど。
そして、ナ・ホンジン監督作『哭声/コクソン』で正体不明のよそ者を演じ、韓国のアカデミー賞といわれる青龍映画賞2冠(男優助演賞、人気スター賞)を獲得した國村隼によるナレーションにより不穏さが倍増された予告編となっている。
國村さんからは「韓国の地にまつわる『哭声/コクソン』と、今回タイが舞台の『女神の継承』この二作品によって〈土地にまつわる力〉というものは、たとえそれを人間が信じても否定してもその理性を軽々と越えて、だれもその力から逃れる事など出来ない」と語り、「これがアジアの人々の、人と自然が対峙する世界観なのだと知らされることになる」とコメントを寄せた。
併せて解禁されたポスターでは、「祈りの先にあるのは 希望かそれとも絶望か」というコピーとともに、真っ白な背景に不気味な蔦が絡みつく女神の像の姿が切り取られる。祈祷師一族はじめ村の人々が祀り崇める女神の像に蔦が絡みついている異様なビジュアルが意味するものとは? 想像を駆り立てられ、その不穏な雰囲気とただならぬ世界観を垣間見ることができる。
『女神の継承』は7月29日(金)より全国にて公開。
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