ウォン・カーウァイが製作総指揮、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』監督とのタッグで、昨年のサンダンス映画祭で上映され話題となったタイ映画『プアン/友だちと呼ばせて』。本作の主人公の1人を演じている、いま熱い視線を送られるタイの若手人気俳優トー・タナポップに注目した。
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本作は、余命宣告を受けた青年が親友に頼み、元恋人たちを巡る旅に出る、ノスタルジーが胸を締め付ける青春物語。キャスティングは、バズ・プーンピリヤ監督とウォン・カーウァイの2人で行われたが、N.Y.でバーを経営する青年ボス役に選ばれたのが、185センチの長身を生かし、モデル、俳優、歌手としてマルチに活躍するトー・タナポップ。

余命宣告を受ける、もう1人の主人公のウードとは正反対のキャラクターが求められていたボス役。ウードを演じたアイス・ナッタラットは真面目で、何においても真剣なタイプ。一方、トーは少年のようにチャーミングなところがあり、軽快なコミュニケーションが得意だという。
さらに、本作ではバーテンダーという役柄を演じるにあたり、「とても一生懸命習いました。2、3 か月真剣に練習しました」とプロのバ ーテンダーからカクテルづくりを学び、完璧にマスターして撮影に臨んだという努力家な一面も合わせ持つ。

これまでも多くの作品で主演を演じてきたトー。代表作の大ヒット学園ドラマ「Hormones」シリーズでは学年一の不良少年パイを、映画『May Who?』ではスポーツ万能で学校一のモテ男と演じ分け、タイのティーンを中心に絶大な人気を誇る。
また、事務所の垣根を越えてタイの若手俳優たちが集結した俳優ユニット「9×9」の中心メンバーとしても一世を風靡した(期間限定のユニットで、現在は活動終了)。最新作の超常現象ホラー『ゴースト・ラボ:禁断の実験』がNetflixで全世界配信中となっている。
今回は、本作で演じる青年ボスの場面写真4枚を紹介。1枚目は、ウードの元恋人を巡るための相棒となるBMWのクラシックカーに乗った爽やかな1枚。

そして、お札を両手・胸ポケットに持ち何やらバブリーな遊びをしている模様も。そして新たに、まだ少年のようなあどけなさが残り、ボスというキャラクターの過去が垣間見える1枚と、旅の終わりを迎えたと思ったそのときに、ボスがウードから過去も未来も書き換える“ある秘密”を打ち明けられたときの1枚と、様々な表情が切り取られている。

『プアン/友だちと呼ばせて』は8月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。