オースティン・バトラーが、ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきって歌唱とダンスを行った映画『エルヴィス』。この度、“明日への願い”を込めて渾身のパフォーマンスを披露する、名曲「If I Can Dream」歌唱シーンの本編映像が到着した。
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しばらく音楽活動から離れていたエルヴィスが、自らの音楽的ルーツであるブラックミュージックへの情熱を呼び起こされ、歌手としての復帰を決意し、企画されたTVライブ特番「68カムバック・スペシャル」。映像には、特番で自らのメッセージを込めた「If I Can Dream」(楽曲邦題:「明日への願い」)を披露するエルヴィスが映し出される。
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若き敏腕ディレクターのスティーヴ・ビンダーとタッグを組み、数日間に渡る収録の末に制作された本番組は、全米瞬間視聴率70%超えとなり、完全復活を果たす。放送のさなか、ロバート・ケネディ大統領の暗殺が報じられ、キング牧師の暗殺も同年に起こるなど、国民の心に不安が広がる中でエルヴィスは、マネージャーのパーカー大佐の反対を押し切り、特番のフィナーレとして、この楽曲を披露する。
激動のアメリカ社会において、なぜ人々がひとつになれないのか、なぜ分かりあえないのかと訴えるプロテストソングとなった本楽曲は、現代にも通じる愛と平和のメッセージに思わず胸が熱くなること必至だ。
『エルヴィス』は公開中。