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変身願望を抱く女性の数奇な旅路…『MISS OSAKA/ミス・オオサカ』10月公開

森山未來、阿部純子、南果歩ら日本人キャストが参加、第17回大阪アジアン映画祭でクロージング作品として上映された『MISS OSAKA/ミス・オオサカ』として公開決定。

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『MISS OSAKA/ミス・オオサカ』 © Haslund Dencik Entertainment · Nørrebrogade 12, 1.th · DK 2200 København N
『MISS OSAKA/ミス・オオサカ』 © Haslund Dencik Entertainment · Nørrebrogade 12, 1.th · DK 2200 København N 全 3 枚
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森山未來、阿部純子、南果歩ら日本人キャストが参加、第17回大阪アジアン映画祭でクロージング作品として上映されたデンマーク、ノルウェー、日本の3か国による国際プロジェクト作品『MISS OSAKA』が、邦題『MISS OSAKA/ミス・オオサカ』として公開決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。

24歳のイネスは、これといった生きる目的も未来への展望もなく、毎日が憂鬱でしょうがないデンマーク人女性。そんなイネスが恋人ルーカスの出張に同行して訪れたノルウェーで、マリアという日仏ダブルの美しい女性とめぐり合う。2人の容姿はとても似ていたが、大阪からやってきたマリアはどこか謎めいていて、イネスにはない自信に満ちあふれていた。

たちまちマリアに心酔したイネスは、雄大な自然のまっただ中で夢のような時間を過ごすが、不慮の事故でマリアが息を引き取ってしまう。ずっと「別の誰かになりたい」と願っていたイネスは、マリアの航空券とパスポートを携えて大阪へ旅立つ。そしてマリアの勤め先のナイトクラブ“MISS OSAKA”に雇われ、未知なる刺激的な人生を踏み出すのだが……。

第17回大阪アジアン映画祭でクロージング作品として上映され、好評を博した本作は、人生の迷子となり、漠然と日々をやり過ごしていた女性が変身願望を叶えるチャンスを得た摩訶不思議な旅路を描くヒューマン・ミステリー。


大阪の街がデンマークの俊英監督を魅了


本作は、異国の地を訪れた主人公が繰り広げる冒険映画であり、アイデンティティーの喪失と再発見を探求した人間ドラマでもある。序盤のノルウェーのパートでは何かに脅えているかのように殻に閉じこもっていた主人公イネスは、来店客にひとときの“夢”を提供する大阪のナイトクラブに足を踏み入れ、身も心も別人のように変貌を遂げていく。

しかし、その偽りの人生もまた“夢”のように儚く、やがて密やかな真実と向き合うイネスの葛藤を通して「本当の自分とは何者なのか?」という問いを投げかけられた観客は、愛、自由、孤独といった根源的なテーマをめぐる想像力をかき立てられる。

このユニークな企画を立ち上げたダニエル・デンシック監督は、作家としても活躍するデンマークの俊英である。かつて来日した際に大阪の街に魅了されたことをきっかけに本作を構想し、大阪ミナミなんばの老舗グランドキャバレー“ミス大阪”で撮影を実施。さらに岸和田競輪場やカプセルホテルのほか、高架下、墓地、路地などの観光名所とは異なるロケーションをカメラに収めた。

ブラッド・ピット主演作『ブレット・トレイン』、Apple TV+の「Pachinko パチンコ」、マイケル・マン監督作品「TOKYO VICE」など日本を題材にした海外作品が相次いでいるが、ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』を彷彿とさせる本作にも、日本文化や大阪という街へのリスペクトが込められている。


デンマークの実力派女優×森山未來、阿部純子、南果歩が結集


主演を務めたビクトリア・カルメン・ソンネは、2020年のベルリン国際映画祭でシューティング・スター賞を受賞した実力派の若手女優。現実と夢の狭間をたゆたうようなイネスの心の移ろいを繊細なニュアンスで体現し、デンマークのアカデミー賞と呼ばれるロバート賞で主演女優賞にノミネートされた。

イネスに心奪われていく日本人男性シゲルを、危険な匂いを漂わせて演じるのは、『モテキ』『怒り』『アンダードッグ』などで圧倒的な存在感を示してきた森山未來

森山未來(C)Takeshi Miyamoto

“MISS OSAKA”を取り仕切るママさん役に『義足のボクサー GENSAN PUNCH』「Pachinko パチンコ」の南果歩、イネスの素性に不審を抱く人気ホステスのアヤノ役に『リング・ワンダリング』『はい、泳げません』の阿部純子が扮している。ナイトクラブ“MISS OSAKA”を舞台に、愛と疑惑のドラマを織りなす日本人キャストにも演技巧者が揃った。

『MISS OSAKA/ミス・オオサカ』は10月21日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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