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【ネタバレあり】「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第7話:スーパーヒーローもメンタルヘルスが大事

結婚式にブライズメイドとして参列したジェニファーだったが、雑用を押し付けられ、タイタニアにウザ絡みをされ散々。ジェニファーを素敵だというジョシュも現れ幸せが訪れそうなのも束の間、インターネット上ではシー・ハルクのヘイター達が何やら不穏な動きをしており…

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「シー・ハルク:ザ・アトーニー」7話 (c) 2022 Marvel
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」7話 (c) 2022 Marvel 全 2 枚
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結婚式にブライズメイドとして参列したジェニファーだったが、雑用を押し付けられ、タイタニアにウザ絡みをされ散々。シー・ハルクとしてではなくジェニファーとして素敵だというジョシュも現れ幸せが訪れそうなのも束の間、インターネット上ではシー・ハルクのヘイター達が何やら不穏な動きをしており…。

結婚式の次は、これもアメリカのドラマではよくあるグループセラピー回! しかも今回のエピソードの脚本家は現役アメコミライターのゼブ・ウェルズ。マン・ブル、エル・アギラ、ポーキュパインなど、いきなりB級以下のスーパーパワーを持ったキャラがたくさん出てきて何のこっちゃ? となった方も多いのでは。`彼らはすべてコミックに登場したことがあるキャラクターばかり。マニアックな設定を持ってこれるのもさすが現役ライターならでは。そんなマニアックなキャラクターとグループセラピーを受ける羽目になるジェニファーという構図はもはやシットコムのよう。

ジョシュと一晩過ごした後全く連絡が取れなくなり、とにかくスマホが気になって仕方がないジェニファーの悩みに寄り添うのが、複数の精神的に悩める男性という構図もMCUでやるのは珍しい。コメディなのであまりにもグループセラピーが上手くいきすぎ感はあるが、グループセラピーでは本人の意思にかかわらずスーパーパワーを持ってしまった人たちの葛藤(周りからの目と自己認知の差など)を上手く描いていると思われる。今後MCUに登場するであろうミュータントは、アベンジャーズと違い尊敬ではなく差別をされる側。MCUの世界は、スーパーパワーを持った人=全員世の中を救うヒーローではないというこれまで描かれなかった世界観を丁寧に描くのも本作の特徴と言える。

それはそうと、デアデビルはどうなってんのよ! と思うのも無理ないくらい、ここまで引っ張られているファンは憤慨だろう。予告編でわざわざデアデビルの登場させたのは最終話まで視聴者を引っ張りたいからかもしれないとさえ思ってしまう。もしかしたら最大の見どころはそこしかないのかもしれないが。いずれにしても、来週以降描かれるはずの最優秀女性弁護士の授賞式でマット・マードックと遭遇するのだろうからもうすぐだ。きっとここで、ルークの作ったシー・ハルクのスーツもお目見えとなるだろう。

デアデビルが出るということは、キングピンと繋がるので、今回のエピソードで出てきた、実は黒幕側だったジョシュと繋がっているハルキングが、キングピン自身(もしくはつながりのある誰か)かも知れないと邪推してしまう。MCUを網羅しているファンからすると、刺激的でより多くのクロスオーバーを求めたくもなるが、今年のMCUドラマは「ムーンナイト」しかり「ミズ・マーベル」しかり、どちらかというと今からMCUを見始める人達にも優しいストーリーが特徴だ。「シー・ハルク」も当然エンドゲーム後の世界が舞台で、そこは初見では理解が厳しいが、ここまでを振り返ってみるとオリジンストーリーとして観れば入りやすい構成で、関連過去作も上手く散りばめられている。そういった意味で最後までストーリーの派手さはそこまでないかもしれないが、MCUフェーズ4以降の一つの導入ストーリーとしてラスト2話を楽しんで行きたい。


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《キャサリン》

海外テレビシリーズウォッチャー キャサリン

Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。主に欧米の映画、ドラマ、ドキュメンタリー、トーク番組、スタンドアップコメディなどを中心に視聴。現在作品レビューなどをwebメディア・雑誌などで執筆。

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