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ユク・ソンジェ、新ドラマ「ゴールデンスプーン」に「思いのたけを、ぶつけました」

俳優としても活躍する「BTOB」のユク・ソンジェが除隊後初主演のファンタジー・ドラマ「ゴールデンスプーン」から、9月に行われた会見レポートとキャストのコメントが到着。

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「ゴールデンスプーン」制作会見 (c) 2022 Disney and related entities
「ゴールデンスプーン」制作会見 (c) 2022 Disney and related entities 全 16 枚
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「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」にも出演し、俳優としても活躍する「BTOB」のユク・ソンジェが除隊後初主演、「賢い医師生活」のイ・ジョンウォン、「DIA」出身のチョン・チェヨン、「MOMOLAND」出身のヨンウ、ベテラン俳優チェ・ウォニョンなど豪華キャストが共演する「ゴールデンスプーン」。現在第6話まで配信されている本作から、9月に行われた会見レポートとキャストのコメントが到着した。

成功を夢見る貧しい青年が不思議な金のスプーンでお金持ちと入れ替わる、格差社会に一石を投じる下剋上ファンタジーといえる本作。

会見にはユク・ソンジェ、イ・ジョンウォン、ヨンウ、チェ・ウォニョンをはじめ、チェ・デチョル、ハン・チェア、ソン・ヨウン、ソン・ヒョヌク監督らが参加した(ドラマ撮影中に負傷し、現在治療に専念中のチェヨンは欠席)。


「今の世の中の状況と、そこに生きる人々の欲を、正直に」


まずは監督へ「今作で描きたかったことはなにか」という質問から。「“ドブから龍が出る”(日本のことわざでは“トンビがたかを生む”)という言葉は廃り、親の豊かさや財産により運命が決定づけられる、諦めと嘲笑が広がる社会になりつつあります。今作では、そんな今の世の中の状況と、そこに生きる人々の欲を、正直かつわかりやすく伝えようとしました」と応じる監督。

「今作は、“ゴールデンスプーン”を手に入れた主人公のスンチョンが、同い年の友人の家でご飯を3度食べ、その家の子になるというストーリーですが、ゴールデンスプーンを使うことで実の両親を捨てることになります。葛藤の末にスンチョンはどんな選択をするのか、その選択を観た視聴者たちが共感し、理解し、納得できるようにすること。そこに重点を置きました」と明かし、「久しぶりに親子がTVの前で話をする、そういう大切な瞬間を作ることができたらうれしい」と豊富を語る。

ソン・ヒョヌク監督

今作は人気ウェブトゥーンを原作としているが、原作とは違う部分もあるという。「ウェブトゥーンでは、“選択の瞬間”をゴールデンスプーンを使って3か月目、3年目、30年目と設定していますが、ドラマでは1か月、1年、10年にしました。あまりにも長かったためです(笑)原作には登場しないキャラクターも出てきますし、キャラクターたちも、より現実的に描かれています。原作とドラマを見比べても面白いと思います」と監督は話した。


ユク・ソンジェのキャスティング秘話


ユク・ソンジェについて、「初めて会ったのは、除隊後1週間も経たない時期だったと思います。何か、メラメラと燃えている感じがありました」と監督は述懐。

「スンチョンというキャラクターは、演じるのがとても難しい役です。1日の中で、スンチョンとテヨンの二人を演じなければいけないこともあるため、作り手の僕たちも"こんがらがったりしないだろうか“という悩みがありましたが、ソンジェさんはミーティングの席で、軽く“どうにかなるでしょう”と言ったんです。そんなにシンプルに自信を見せてくれたので、”ああ、信じても良さそうだ”と思いました」と明かす。

さらに「最高の集中力と才智を持つ俳優です。130日ほどの撮影期間、毎日素晴らしい集中力で撮影をしていました。共演者やスタッフに対する配慮やマナーも立派でした」と絶賛を贈った。


「思いのたけを、このドラマにぶつけました」


その言葉を受けたユク・ソンジェは、「ありがとうございます」と感謝しつつ、「あの時(ミーティングで)なぜそんなことを言ったのかわかりません」とおどける。除隊後初作品として今作を選んだ理由を聞かれると、「『サンガプ屋台』や『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』など、これまでの作品では、どれもとても明朗で、軽快な役をお見せしてきました。それに比べ、スンチョンは重たい役。慎重な姿を見せられそうだ、演技の幅を広げることができそうだと思い、出演を決めました」と語る。

そして、「もちろん、ソン監督への信頼感も理由の一つでした。この間、多くの方々が待っていてくださったように、僕も早く皆さんに作品をお見せしたい気持ちでいっぱいでした。その思いのたけを、このドラマにぶつけました」とソンジェ。

「『ゴールデンスプーン』は、イコール僕の2022年。この1年、本当に情熱を注いできた分、愛着もありますし、僕にとっては2022年の大きなプレゼントとなりました」と笑顔を見せた。


チェ・ウォニョンにとって、ユク・ソンジェは「“ヨンコン”(魂のコンビ)


イ・ジョンウォン

一方、「記憶を無くした状態で、スンチョンになってしまう」テヨン役のイ・ジョンウォンは「幼いころ原作を読んでいたので、オファーを受けた時、本当に僕がこの役をできるなんて!と驚きました。脚色された部分を見て、さらに惚れました」とコメント、「二つの人生を演技することで、視聴者の皆さんに多様な姿を見せられるところにも大きな魅力を感じました」と語る。

ヨジン役を演じるヨンウは、「私は、ヨジンとは全く反対の性格なんです。否定的な感情を感じる方法も表出する方法も違いますし、口調も全然違う。だからこそ、ヨジンを演技することになれば、私にとって転換点になる。新たな挑戦になると思い、ヨジン役に欲が出ました」と、それぞれ役への強い思いを語った。

ヨンウ

また、ユク・ソンジェの入隊直前の作品となった「サンガプ屋台」でも彼と共演したチェ・ウォニョンは、「ファンタジー要素の強い話を映像でどう表現するのだろうという好奇心から始まりました。台本を読む中で、私たちが生きる上で大切なことや、守らなければいけないことを改めて考えさせられる作品だと思い、出演することに決めました」と語りながら、「しかし、私が今作を選択した理由の50%は、ユク・ソンジェさんがいるということでした」と断言。

チェ・ウォニョン

チェ・ウォニョンにとって、ユク・ソンジェの存在は「“ヨンコン”(魂のコンビ)です」と愛情をアピール。するとユク・ソンジェは「(チェ・ウォニョンは)教頭先生のような感じです」と回答し「多くのことを”背中で“教えてくれる方です。先輩の演技を見て、背中からたくさんのことを学びました。僕が見逃しているディテールまで細かく教えてくださったりもしました」と補足した。


視聴率公約は「音楽会」に!?


さらに、メインキャストのユク・ソンジェ(95年生まれ)とイ・ジョンウォン(96年)、ヨンウ(96年)、チェヨン(97年)の4人は同世代。撮影現場で和気藹々と過ごす4人の姿がたっぷりと映し出されたメイキング映像は「微笑ましい」とファンたちからも好評だったそう。

4人の仲について聞かれたヨンウは、「年が近いので、リラックスムードで撮影に臨めました。現場がいい雰囲気だからこそ、演技でもいいシナジーを見せることができたと思います。撮影以外でも連絡を取り合える友達ができてうれしいです」と語るほど。

ユク・ソンジェは、この日参加できなかったチェヨンに、「現場の最高のムードメーカーはチェヨンさんでした。寝不足の中でも一生懸命撮影に臨み、辛い環境にも最後まで笑顔を忘れず、明るい姿でいてくれて、ありがたかったです。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです」と言及。

チェ・ウォニョンも「現場で私が”ああ、だるい”と独り言を言ったとき、それを聞いていたチェヨンさんが『先輩、これを食べてください』と自分の車にあったシャインマスカットをくださいました。そんな貴重なものを!と、とても感動しました」とビハインドストーリーを披露した。

そして話は視聴率公約の話題に。ソン・ヨウンの役がピアニストであること、アイドル出身のキャストも多いことから、司会者が「音楽会をするのはどうでしょう?」と提案すると、ユク・ソンジェが「視聴率公約を何にしようか悩んでいたのですが、それがベストのような気がします。視聴率の高さによって、曲数を決めようと思います」と宣言。チェ・ウォニョンも「僕も1枚アルバムを出しているんですよ」と満更でもない様子で笑顔を見せていた。


視聴者へのメッセージ


●ソン・ヒョヌク監督
この日が来ることを楽しみに、制作スタッフみんなが苦労をしました。数多くのドラマがありますが、僕たちが本当に真心を込めて作ったドラマです。たくさんの方がご視聴してくださることを願っています。

●ユク・ソンジェ
「ゴールデンスプーン」は、とても素敵な俳優さん、うつくしい女優さんたち、とても良い監督と作家さん、そしてスタッフの方々、一人一人が一生懸命撮影した作品です。本当に苦労して、努力しました。だからこそ、素晴らしくて面白い作品ができました。たくさん応援してください。

●イ・ジョンウォン
もしこんがらがってしまったら、何度も何度も繰り返し観ていただきたいです。スンチョンとテヨンの話だけでなく、様々なストーリーが盛り込まれているので、期待してください。

●ヨンウ
3月から9月まで撮影し、多くの人の苦労の上にできた作品です。たくさん応援してください。ありがとうございます。

●チェ・ウォニョン
「ゴールデンスプーン」というドラマをご覧になって後悔することはないとはっきりと言えます。「ゴールデンスプーン」という作品は、全体のプロットがものすごく千変万化で、展開の仕方も興味深く、既存のドラマとは全く違う新鮮で新しい面白さのある作品です。皆さんにお見せするために、たくさん時間を費やして、苦労して、一つ一つを作り上げました。たくさん視聴して、応援してください。

「ゴールデンスプーン」は毎週(金)(土)に1話ずつディズニープラス スターにて配信中(全16話)。


Disney+公式サイトはこちら

《シネマカフェ編集部》

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