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『ドライブ・マイ・カー』『エゴイスト』などアジア・フィルム・アワードにノミネート

アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、パク・チャヌク監督の『別れる決心』(韓国)が最多10部門でノミネート。日本からは『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が作品賞はじめ8部門でノミネート

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『ドライブ・マイ・カー』
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アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、パク・チャヌク監督の『別れる決心』(韓国)が作品賞を含む最多10部門でノミネート。日本からはアカデミー賞国際長編映画賞受賞作品『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督)が作品賞はじめ8部門でノミネート、『PLAN75』早川千絵監督、鈴木亮平宮沢氷魚が恋人同士を演じた『エゴイスト』などがノミネートされた。


>>『ドライブ・マイ・カー』あらすじ&キャストはこちらから

本年は、アジア22の国と地域より30作品81のノミネート(全16部門)。作品賞は『別れる決心』ほか、マニラトナム監督の『Ponniyin Selvan:I』(インド)、昨年の東京国際映画祭(TIFF)コンペティション部門で最優秀監督賞を受賞したダルジャン・オミルバエフ監督の『ある詩人』(カザフスタン)、そして今年のTIFFワールド・フォーカス部門選出作品のラヴ・ディアス監督の『波が去るとき』(フィリピンほか)がノミネートされ、日本の『ドライブ・マイ・カー』と最優秀作品賞を競う。

『別れる決心』

日本からは作品賞、監督賞、脚本賞等8部門の候補として濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』が選出されたほか、カンヌ映画祭で話題になった『PLAN75』の早川千絵監督が新人監督賞に、また倍賞千恵子が主演女優賞候補として『別れる決心』のタン・ウェイらと候補に。

『PLAN75』

さらに、第35回TIFFのコンペティション部門に選出された『エゴイスト』の鈴木亮平と『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊が主演男優賞、 同じく同作品群から宮沢氷魚(『エゴイスト』)と岡田将生(『ドライブ・マイ・カー』)が助演男優賞に。主演男優賞はほかに、『Where the Wind Blows』のトニー・レオン、カンヌ国際映画祭にて監督賞受賞、そしてアカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリスト入りを果たした『別れる決心』のパク・ヘイル

助演男優賞ではほかに、『非常宣言』のイム・シワン、カンボジア代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリスト入りを果たした『ソウルに帰る』のオ・グァンロクなど錚々たる俳優が名を連ねた。

『非常宣言』

そして『ある男』の安藤サクラと『PLAN75』の河合優実が助演女優賞にノミネート。『エゴイスト』の衣装デザイン賞、『シン・ウルトラマン』が視覚効果賞でノミネートされるなど、日本の5作品が計14部門にてノミネート。

また、是枝裕和監督が韓国作品『ベイビー・ブローカー』で監督賞にノミネート。『ベイビー・ブローカー』からはイ・ジウン(IU)が新人賞にノミネートされた。

『ベイビー・ブローカー』

第16回アジアン・フィルム・アワード 主要ノミネートリスト


作品賞
『別れる決心』(韓国)
『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『ある詩人』(カザフスタン)
『Ponniyin Selvan:I』(インド)
『波が去るとき』(フィリピン、フランス、ポルトガル、デンマーク)

監督賞
是枝裕和『ベイビー・ブローカー』
パク・チャヌク『別れる決心』
濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』
ダルジャン・オミルバエフ『ある詩人』
ダヴィ・シュー『ソウルに帰る』

主演男優賞
パク・ヘイル『別れる決心』
西島秀俊 『ドライブ・マイ・カー』
鈴木亮平『エゴイスト』
チャン・イー『Home Coming』
モーセン・タナバンデ『第三次世界大戦』
トニー・レオン『Where the Wind Blows』

主演女優賞
シルヴィア・チャン『消えゆく燈火』
カリーナ・ラム『アメリカから来た少女』
ハッピー・サルマ『ナナ』
タン・ウェイ『別れる決心』
倍賞千恵子『PLAN75』

『PLAN75』

助演男優賞
岡田将生『ドライブ・マイ・カー』
宮沢氷魚『エゴイスト』
イム・シワン『非常宣言』
オ・グァンロク『ソウルに帰る』
マイケル・ホイ『Where the Wind Blows』

助演女優賞
安藤サクラ『ある男』
ラウラ・バスキ『ナナ』
キム・ソジン『非常宣言』
イン・タオ『Home Coming』
河合優実『PLAN75』


「アジア・フィルム・アワード」とは


2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞「アジア・フィルム・アワード」。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。

今年の審査員長は、国際的に高い評価を受ける中国の巨匠で、昨年のAFAで最優秀監督賞を受賞したチャン・イーモウ監督(『紅いコーリャン』『活きる』『あの子を探して』『初恋のきた道』)が務め、世界中の映画人7名とともに今年の受賞者を決定する。

授賞式は、香港の西九龍(ウエストカオルーン)文化地区にオープンした香港故宮文化博物館の「Jockey Club Auditorium」にて3月12日(日)に開催予定。

ちなみに、前回は黒沢清監督の『スパイの妻 劇場版』が最多受賞(最優秀作品賞・最優秀主演女優賞:蒼井優・最優秀衣装デザイン賞)したほか、蒔田彩珠が『朝が来る』にて最優秀助演女優賞を受賞している。

本ノミネートを受け、『エゴイスト』キャストと監督からコメントが到着。

鈴木亮平
皆様のお陰で、この度大変光栄な賞にノミネートしていただきました。
アジア版アカデミー賞とも呼べるアジア・フィルム・アワード。その名誉ある場に、宮沢氷魚くんと共に選んでいただけたことが何より嬉しいです。原作者の高山真さん、松永大司監督、明石直弓プロデューサー、その他製作に関わった全ての方々にあらためて感謝申し上げます。

宮沢氷魚
この度はアジア・フィルム・アワードで助演男優賞にノミネートして頂いたことを光栄に思います。携わって下さった全ての方、作品を愛してくれた方に感謝の気持ちでいっぱいです。
改めて、『エゴイスト』という作品に出会えたことを幸せに感じています。

松永大司監督
この度、アジア・フィルムアワードにて『エゴイスト』が3部門でノミネートされとても光栄に思います。鈴木亮平、宮沢氷魚を近距離からの撮影で映し出しているこの作品にとって、二人の演技が評価されたこと、そして鈴木亮平が演じる主人公を描く上で衣装にも大きな重点を置いていたので、衣装デザインが評価されたことも非常に嬉しく思います。
このノミネートをきっかけに更に多くの方に「エゴイスト」を知ってもらえることを期待します。

『ドライブ・マイ・カー』はブルーレイ&DVD発売中。

『PLAN75』は全国にて順次公開中。

『エゴイスト』は2月10日(金)より全国にて公開。

『別れる決心』は2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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