“若年性乳がん”と“恋愛”をテーマに、揺れ動く母娘の切実な想いを繊細さとユーモアを持って描いた『あつい胸さわぎ』。ドラマ「ドラゴン桜」などで注目を集める吉田美月喜と常盤貴子が親子役を演じる本作には、前田敦子をはじめ奥平大兼や佐藤緋美と、いま日本映画界に頭角をあらわす若き実力派俳優たちが集結、その新場面カットが解禁となった。
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主人公・千夏の初恋の相手で、いまも胸をさわがせる恋の相手を演じたのは、注目の若手俳優・奥平大兼。2020年、映画『MOTHER マザー』で日本アカデミー賞ほか新人俳優賞を総なめにして衝撃的デビュー。
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2023年は本作『あつい胸さわぎ』に加え、映画『ネメシス 黄金螺旋の謎』ほか出演映画の公開を多数控えており、日本映画界で引っ張りだこ。そんな奥平さんが本作で演じるのは、主人公の幼馴染で初恋の相手である川柳光輝(通称・こうちゃん)。これまではどこか影のある役が多かった奥平が「大学生らしい感情にまっすぐな青年」を明るく演じ切っている。
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大学生が普段接することが少ない大人の女性・トコちゃんと出会い、恋と憧れを抱いたままに惹かれてゆく表情などにも注目。千夏は光輝を、光輝はトコちゃんを想う三角関係となる。
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主人公・千夏の2人目の幼馴染み・水森崇(通称・ター坊)を演じたのは俳優でありミュージシャンの佐藤緋美。2021年、映画『ムーンライト・シャドウ』で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。その後、映画『ケイコ 目を澄ませて』で主人公の弟役を好演、映画『少女は卒業しない』やディズニープラス配信「シコふんじゃった!」など出演作が続いている。
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本作で佐藤さんが演じるター坊は、軽度な知的障がいがありなかなか社会に馴染めずも、懸命に日々を生き、まっすぐに幼馴染みの千夏を思いやる青年。母親に伝わらない思い、上手くいかない恋と病に悩む千夏は、わけも知らずに話しかけてくるター坊に嫌気が差し、八つ当たりしてひどい言葉をぶつけてしまう。
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すぐに反省して悩みを打ち明けた千夏が、思わずター坊にこぼした「おっぱい無くなったら、もう恋とか無理なんかな」という不安。「あんまおっぱいのこと考えたことないからなあ」とはぐらかしたター坊だったが、のちに千夏を励ますある行動を起こすことに。千夏の問いかけに対する「ター坊なりのエール」とは…?
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最後に、千夏の母の同僚であり、千夏にとっては年上の頼れる友人・花内透子(通称・トコちゃん)を演じたのは前田敦子。俳優として本格的に活動し始め約10年。映画・舞台・ドラマなど演技の場を広げ、着実に女優としての立ち位置を確立してきた彼女は、2022年には主演映画『もっと超越した所へ。』ほか2作に出演するなど活躍。
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そんな彼女が演じるトコちゃんは主人公・千夏の友人であり、千夏の母・昭子の同僚。思春期の心の変化から目を背けそうになる母娘にそっと寄り添い支えるあたたかさが魅力の役どころだ。注目すべきは、トコちゃん自身が「自分が千夏の幸せを一番に願っている」はずなのに、その千夏の心をかき乱す存在になっていると気づいたシーン。
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その戸惑いと罪悪感、彼女なりの決断がひしめきあう表情が、トコちゃんの心の葛藤を言葉無くとも表現している。千夏と透子、母娘とは違った女性同士の感情のぶつかり合いをリアルに表現したシーンにも注目だ。
『あつい胸さわぎ』は1月27日(金)より新宿武蔵野館、イオンシネマほか全国にて公開。