米大手映画館チェーンのAMCシアターズが、座席の位置によってチケットの価格を変更することを発表した。
コンサート、スポーツイベント、舞台のように、座席によってチケット代が変わる。最前列の席は少し安く、中央の席は少し高くなるといった具合だ。この取り組みは金曜日(現地時間)からニューヨーク、シカゴ、カンザスシティの一部のAMCシアターズの劇場で開始となり、年内に全米の全ての劇場に拡大される。
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具体的にはチケットを3種類用意。最も一般的な席で従来の価格で購入できる「スタンダード・サイトライン」、最前列と一部のADA席と呼ばれ、低価格で購入できる「バリュー・サイトライン」、劇場中央の席で「スタンダード・サイトライン」より高めの価格で設定された「プリファード・サイトライン」がある。これらは、午後4時以降に上映される作品のチケットに適用されるという。
AMCシアターズの副社長執行役員で最高マーケティング責任者のエリオット・ハムリッシュ氏は、「AMCの全ての席で素晴らしい映画体験を得ることができますが、中には特定の座席を求める人や、価格を重視する人もいるということを私たちは知っています。『サイトライン at AMC』はどちらの思いにも応えるものです。観客が自分の体験をよりコントロールし、AMCを訪れるたびに素晴らしい時間を過ごせる手助けをします」とコメントしている。