“ヒーローあるある”にツッコむ!?『シャザム！』ならではのユーモラスなアクションをふり返り

『THE BATMAN−ザ・バットマン−』『ジョーカー』など数々の大ヒット作を生み出してきたDC最新作で、見た目はオトナで実は最強なのに…中身はティーンエイジャーの“逃げ腰ヒーロー”を描く『シャザム！～神々の怒り～』。

前作『シャザム！』では、中身がコドモゆえに空回りしたり、調子に乗りすぎてしまったりしつつも、DC最強クラスのパワーを駆使したド迫力なアクションシーンが展開されたが、そんなシャザムならではの一風変わった“ユーモラスなアクションシーン”をふり返ってみた。

主人公シャザムは、古代の魔術師より6人の神のパワー（S＝ソロモンの知恵、H＝ヘラクレスの剛力、A＝アトラスのスタミナ、Z＝ゼウスの万能、A＝アキレスの勇気、M＝マーキュリーの神速）を授かった最強のヒーロー（大人の姿）だ。

中身は少年ビリーのままだが、魔法の言葉「シャザム！（S.H.A.Z.A.M！）」と唱えると、ドラム缶をデコピンで吹き飛ばすパワーや、銃弾を受けてもへっちゃらなボディ、全てを破壊する雷のパワーなど、凄まじい力を持つ最強ヒーローへと変身する。

前作では、“人の役に立ちたい”と真っ直ぐな思いを持ちつつも、コドモゆえに空回りすることもしばしば。まずパワーを手にした直後は、偶然指から“稲妻ビーム”を出して街を少し壊してしまったり、ひったくり犯に勢い余って“神”速の体当たりをかましたりと、パワーを制御できないアクションがユニークに描かれた。

その後も、“稲妻ビーム”が街の橋を破壊、それによりバスが落下の危機に瀕してしまう。人々を救いたいがどうすれば良いか分からないシャザムは、何の意味もない小さいマットを地面に敷くという謎行動に。だが、最終的にはバスをパワフルに受け止め見事救出…という、クスっと笑えつつ手に汗握るシーンも。

さらに、“シャザム”の力を奪おうとする敵が急襲した際は、「ビビった。悪役登場だ！」「スキありだ、おじいちゃん！ケンカ上等！」など軽口を叩きながらも、街中を舞台に目まぐるしく展開されるスピーディーな空中戦が勃発。

そしてクライマックスでは、ビリーの仲間たちも“シャザム”の力でヒーローに変身。シャザムたちと敵の軍団による、魔法を使った空中戦や、パワフルな肉弾戦がド迫力に描かれた。もちろんそこでも“シャザムらしさ”は健在で、敵の口上に対して「悪のラスボス的なこと言ってる？ 車の音がうるさくて全然聞こえない」と言い放ち、ヒーローあるあるにツッコむ、というユーモラスなシーンも登場した。

シャザムを演じるザッカリー・リーヴァイは前作の際、「シャザムの中身はまだティーンだ。だから彼は他のスーパーヒーローとはまったく違う。他のすべてのスーパーヒーローたちはみんな大人だよね」と解説する一方で、「アクションはとても入念なリハーサルのもと行われた。地上から浮き上がって戻る動作や、綺麗な着地の仕方とか、ヒーローの感覚を少しずつ練習したよ」と本格的なアクションもアピールしていた。

そんな“シャザムらしいアクション”は本作でも健在。大人の事情が全く分からないシャザムが神々を怒らせてしまい、巨大ドラゴンを引き連れて地球に襲来した“神の娘”と大激突!?

予告編では神に対し「アンタ感じ悪いよ、もっと笑えば？」と失礼なことを言ってしまい怒りの炎に油を注いでしまう。かと思えば、ドラゴンとの大迫力の戦闘や、魔術を使った特大スケールの対決…と前作超えのアクションも期待させている。

デイビッド・F・サンドバーグ監督も、「本作でシャザムはいろんな敵と戦う。ドラゴンをはじめとするいろんな種類のモンスターたちとかね。敵はそれぞれ違うパワーを持っていてとても強い。それがカッコよくて迫力満点だよ」と自信を覗かせる。

最強なのに逃げ腰なヒーローは、世界の危機ではなく、仲間のためなら立ち上がる…!? かもしれない。

『シャザム！～神々の怒り～』は3月17日（金）より全国にて公開。

『シャザム！』はデジタル配信中、ブルーレイ・DVD発売中。

シャザム Blu-ray & DVD (2枚組)
￥2,800
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

Amazon

楽天市場