原作者・渡辺淳一の実娘、渡邉直子がメガホンをとった映画『月がみている』から、“すれ違う夫婦”のむき出しの感情を捉えた新場面写真が解禁となった。
物語の舞台はフランス。順風満帆な結婚生活を送っているはずだった克彦(毎熊克哉)と月子(小島梨里杏)だったが、夫婦のすれ違いから、克彦は妻を“性のレッスン”を施すというフランスの古城・シャトウに幽閉しようとする。
一見衝撃的な設定だが、その先に待ち受けるのは、夫婦それぞれが愛と性の意味を見つめ直す、切実な人間ドラマだ。

今回解禁となったのは、克彦と月子、それぞれの欲望と心の変化を映し出した新場面写真5点。中でも強烈な印象を残すのが、シャトウで“レッスン”を受ける月子の姿。
目を閉じ、その身を委ねるような表情からは、それまで閉じ込めてきた感覚を少しずつ解き放ち、自分自身の心と身体に向き合い始める月子の変化が伝わってくる。夫との関係では見せることのなかった表情を覗かせる、官能的でありながらも彼女の“解放”を象徴する美しい1枚だ。

ほかには、月子を強く抱きしめる克彦の姿が。妻との関係を取り戻したいと願い、月子を誰よりも求め続ける克彦。しかし、自ら仕掛けた計画によって月子が変化していくほど、その心には焦りや嫉妬が募っていく。
さらに、ひとり思い詰めた表情を浮かべる克彦や、シャトウの石段に腰掛け、静かに何かを見つめる月子の姿。

そしてフランスの街角で電話を手に立ち尽くす克彦のカットも解禁。月子がシャトウで新たな自分に出会っていく一方、克彦は思い描いていた夫婦の姿から次第に遠ざかり、孤独や焦燥を深めていく。

5点の新場面写真には、フランスを舞台に反転していく2人の関係性が、それぞれ異なる表情で映し出されている。
克彦を演じた毎熊は、一見身勝手にも映る彼について「克彦は、遊び半分とかではなくて、本当に妻との関係を重視していて、妻を本当に愛してるんですよね。それなのにうまくいってない」と分析。その危うさの奥にある純粋な愛情を汲み取って演じたという。

一方、月子を演じた小島は、シャトウで変化していく彼女について「自分の体を解放して知っていくことで、自分の喜びを知って、月子の中でより、愛を返したいっていう気持ちが大きくなった」と語る。
さらに小島自身も、性を「心のコミュニケーションでもあるし、心と体が繋がってこその愛のコミュニケーション」と捉えており、月子の“解放”を単なる性的な変化だけではなく、自分自身を知る過程として演じていると胸中を明かしている。
『月がみている』は11月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。



