26日(現地時間)、全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式が開催された。受賞結果は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が圧勝の4冠。受賞キャストが力強いスピーチを行った。
主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーは、ステージに登ったときからうれし泣き。「みなさんひとりひとりが、この長い道のりを知っている。ジェットコースターに乗っているみたいに激しく変化し、浮き沈みが激しいことを。でも、最も大事なことは、決して諦めないということなんです」と語った。
助演男優賞のキー・ホイ・クァンは、唇を震わせ、涙声で「私にとって本当にエモーショナルな瞬間です。最近、『もし今夜受賞することになったら、きみはこの部門でアジア人俳優として初めての受賞者になるんだよ』と言われていました。そう聞いたとき、この瞬間というのはもはや私だけのものではない。変化を求めてきたみなさんのものなのだと気付きました。私が俳優業から遠ざかっていたのは、チャンスがほとんどなかったからです」とアジア人俳優を代表し、“不遇の時代”についても触れた。
なお、ミシェルもアジア人俳優として初めてSAG賞の主演女優賞を受賞。2人で歴史的な偉業を成し遂げた。
映画賞の演技賞を獲得した4人は、アカデミー賞にもノミネートされている。
受賞結果は以下の通り。
【映画部門】
■キャスト賞
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
■主演女優賞
ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
■主演男優賞
ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』
■助演女優賞
ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
■助演男優賞
キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
■スタント・アンサンブル賞
『トップガン マーヴェリック』
【テレビ部門】
■アンサンブル賞(ドラマ)
「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
■ドラマシリーズ女優賞
ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
■ドラマシリーズ男優賞
ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」
■アンサンブル賞(コメディ)
アボット エレメンタリー
■コメディシリーズ女優賞
ジーン・スマート「Hacks」
■コメディシリーズ男優賞
ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」
■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞
ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」
■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞
サム・エリオット『1883』
■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
■生涯功労賞
サリー・フィールド