漫画家・鳥山明の伝説の名作「SAND LAND」が映画化、8月18日(金)に劇場公開されることが分かった。
魔物も人間も水不足にあえぐ砂漠の世界<サンドランド>。悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官ラオと奇妙なトリオを組み砂漠のどこかにある「幻の泉」を探す旅に出る――。
「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」といった名作を世に送り出し、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターデザインも手掛けた鳥山さん。そんな鳥山作品の中でも、“圧倒的完成度を誇る名作”と称されるのが「SAND LAND」。
「ドラゴンボール」連載終了後の2000年、「週刊少年ジャンプ」23号から36・37合併号まで短期集中連載された作品で、魔物と人間が共存する、水を失った摩訶不思議な砂漠の世界を舞台に、悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官・ラオと奇妙なトリオを組んで砂漠のどこかにある「幻の泉」を探す危険な旅に出るというストーリー。
全1巻でありながら、「冒険、アクション、ユーモアのバランスが完璧。鳥山明氏の魅力がすべて詰まっている」「鳥山先生の真骨頂である戦車とじいさんと冒険。ストーリーと絵のクオリティを存分に味わえる傑作」などと、いまなお熱く語り継がれている伝説の名作だ。
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画像:amazon.co.jp
アニメーション制作を手掛けるのは、「機動戦士ガンダム」「ラブライブ!」シリーズの「サンライズ」を中心に、3DCGを独自の技術で2Dセル画のように仕上げる作風を生み出し、いま最も注目を集めるアニメーションスタジオ「神風動画」と、ハイクオリティな3DCGアニメーションを得意とする「ANIMA」が加わる。
鳥山さんが週刊連載にも関わらず、冒頭から結末までアシスタントなしの一人で描き上げた唯一の作品であり、隅々まで自身の画力と気力をつぎ込んだという本作。自身でも「お気に入り」だと言い、「読者のことももっと考えなきゃいけないのに、好みを優先してしまった気がします。プロ失格かもしれません。これを楽しいって言ってくれる人って、まさに僕にとっては、わかってる神ファン!って感じじゃないでしょうか。まさか映像化されるなんて思ってもみなかった上に、このクオリティですから、この時点で夢のようです」とコメントを寄せている。
また、本作の主人公、ワルだけどピュアな全身ピンクの悪魔の王子・ベルゼブブがニヒルな笑みを浮かべているものをはじめ、凛々しい眼で旅の行く先を見つめるラオ、コミカルな表情が愛らしいシーフという、3種類のキャラクタービジュアルも公開された。
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『SAND LAND(サンドランド)』は8月18日(金)より全国東宝系にて公開。