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横浜流星、藤井道人監督と作り上げた役への想いを明かす『ヴィレッジ』撮影秘話

京都で1か月に及ぶオールロケを敢行した、藤井道人監督作『ヴィレッジ』よりメイキング写真が解禁。さらに主人公の設定やキャラクターについて語る、主演の横浜流星と監督のコメントが到着した。

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『ヴィレッジ』メイキング ©2023「ヴィレッジ」製作委員会
『ヴィレッジ』メイキング ©2023「ヴィレッジ」製作委員会 全 10 枚
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京都で1か月に及ぶオールロケを敢行した、藤井道人監督作『ヴィレッジ』よりメイキング写真が解禁。さらに主人公の設定やキャラクターについて語る、主演の横浜流星と監督のコメントが到着した。


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主演の横浜流星をはじめ、黒木華、中村獅童、古田新太らといった豪華俳優陣が結集した本作は、2022年の4月~5月の約1か月間、京都を中心に撮影が行われた。

幻想的な夜霧が漂い伝統的な薪能が受け継がれる霞門村の舞台となったのは、京都府にある「美山かやぶきの里」。美しい自然の中に数多くのかやぶき民家が現存しており、季節によっては実際に薪能のイベントも開かれるという、まさに本作にうってつけのロケ地となった。

予告映像に映し出される、松明を持ち能面をかぶった村人たちが列をなして歩く印象的なシーンも、この地にかかる長除大橋が使用されているという。「美山かやぶきの里」は、実際に観光地として人気があり、かやぶき屋根の民家に宿泊することもできるそう。ちなみに、ポスターに映し出されている能舞台はロケ地の一つである兵庫県の平之荘神社の野外能楽堂だ。

また、今回主演を務めた横浜さんは、脚本づくりはもちろん、京都でのロケハンにも同行するなど、製作にも深く関わった。並々ならぬ想いを携え撮影に臨んだようで、「藤井監督は脚本の執筆中から何度も僕に感想を求めて意見を反映してくれました。その脚本が完成したとき『優は藤井道と横浜流星の分身にしたい』と言ってくれたんです。優の誕生日も僕自身のもの(9月16日)だし、幼少期に空手を習っていたり、好きなアーティストがamazarashiという設定も僕と同じ。自分の要素が濃く入っていたからこそ優として生きやすかったし、もし自分が優みたいな状況になったら、同じ行動をとるだろうなと感じられました」と藤井監督とともに作り上げた優という役への熱い想いを明かしている。

さらに、劇中の優の髪型は藤井監督のヘアスタイルを真似てはどうかと、横浜さん自身が提案したもの。「僕も優の中に藤井監督のイメージを感じていたので、それが似合うかなと思ったんです。実際にやってみたらちょっとお洒落すぎたので(笑)、襟足を伸ばしたりして、村でくすぶっている青年らしくもさっとした雰囲気に仕上げていきました」と語っている。

藤井監督も「優という人物には流星自身が俳優として感じている迷いや怖れも反映されています。今は祭り上げるだけ祭り上げられて、何か一つ間違えると、積み上げてきたものが一発で崩れてしまう時代。僕も『新聞記者』(19)以降、個人的には変わっていないのに、周りがどんどん変わっていく恐怖があった。僕らの抱くそうした負荷をいかに負わせるか、僕と流星がたくさん時間をかけて話し合った結果、優が生まれたと思います」と明かしており、その言葉からは本作が2人にとって特別な作品であり、その中で生きる優という役に懸ける想いが伝わってくる。

実は今回、優だけでなく、主な登場人物は藤井監督が一人ずつキャラクターシートを作っている。映画の中では描かれないが、子ども時代の様子や趣味、好きな音楽、家族構成や密かに抱えるコンプレックスなど、かなり緻密に作り込まれたキャラクター設定が記されたものになっており、それぞれ演じる俳優たちに配られた。

たとえば美咲は“辛いことがあっても笑ってその場をやり過ごそうとする一面がある”と書かれており、実際に美咲を演じた黒木さんは「美咲は東京で失敗して、傷ついて帰ってきましたが、弱さをあまり見せないんです。村に自分の居場所を見つけられずに出て行ったものの、東京でも見つけられなくて、今度は何としてでも村でそれを見つけなければならないという思いがある。その加減をどこまで出すのか、出さないのか、監督と相談しながら作っていきました」と細かく設定されたキャラクターシートを参考にしながら役作りを重ねていったという。

緻密に作り上げられた登場人物たちのバックボーン、それらを“感じさせる”重厚な人間ドラマを紡ぎ出す俳優陣が演じる登場人物たちの心象風景が滲み出るような瞬間の連続をとらえ、村とそこに生きる人々の息づかい、夢と現の間を彷徨う様な能の世界を織り混ぜながらカメラに収めたのは、撮影の川上智之。そこに音楽の岩代太郎、美術の部谷京子をはじめとした藤井作品の常連スタッフも集い、最旬の布陣で現代日本のディストピアを作り上げている。

今回到着したメイキング写真の数々にも、美しいロケ地の風景とともに、これ以上ない最高のチームで本作の世界が作り上げられていく様子が切り取られている。藤井監督の描く圧倒的な映像美、世界観を堪能できる本作に、さらなる期待が高まる。

さらに、いましか見られない、映画製作から公開までの道のりを捉えた「700日のヴィレッジ」の最新映像vol.3「彼と彼の苦悩」が公式YouTubeで解禁。横浜さん、藤井監督の2人で優というキャラクターを作り上げていく話、それぞれが抱える苦悩などが盛り込まれている。

『ヴィレッジ』は4月21日(金)より全国にて公開。


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《シネマカフェ編集部》

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